
予想最高気温は26℃の予報でした。朝の涼しいうちに「漆塗り」をします。このところ手をかけている「糸巻き」とニューバージョンの「箸置き」の手直しです。
2時間弱も要します。汗びっしょりになります。「糸巻き」は醜いながらも少しずつ変化しています。また、「箸置き」は今日で2回目の「拭漆(ふきうるし)」です。素地が良かった所為か、結構な艶(つや)が出てきています。
午後、試作にとりかかります。実は、昨日、6角形をつくりました。古典的な「車」をイメージしたつもりです。実際の用途としては、「鍋敷き」や「ストラップ」に使えそうです。秀木の「青森ヒバ」です。おそらく、世界中で唯一の作品の筈です。
話は飛びますが、今般、この「青森ヒバ」が三重県の「伊勢神宮」の造り替えの建材として納品されるそうです。実は、「青森ヒバ」は、木曽のヒノキよりも遥かに優秀であることは昔から自明のことでした。
安東水軍や北前船が首都圏に運んだものは、蝦夷の昆布、奥州最北端の米、岩木山麓の鉄、そして「青森ヒバ」だったそうです。
米や鉄の文化は、中国から九州に上陸する前に、既に朝鮮半島を経由して奥州最北端に伝わった、という説が有力です。

また「青森ヒバ」は、抗菌力と耐水性、そして馥郁(ふくいく)とした香りにおいて、これに勝るものは無い、といわれています。
しかし、時の中央政権は、表面きっては、それを認めなかったようです。全国で最も恵まれていない奥州最北端の地に、最も優秀なものがあることを認めたくなかったのでしょう。
その話は兎も角、先日、6角形の車をつくることは確認できました。しかし、今日は、5角形をつくることにします。4角形や6角形はあまりにも一般的過ぎるのです。そのため、簡単な設計図をつくることにします。
5角形を考えるのは中学校以来です。手持ちの「スライド丸鋸(まるのこ)」に関係する角度を計算してみます。まず、360°÷5=72°、180°-72°=108°です。結局、正5角形の内角の1角は108°です。
そして108°÷2=54°となり、これと余角をなす角は36°です。このことさえ確認すれば、あとは、考えることなく作業はできます。因みに、補角と余角を習ったのは半世紀も昔です。よくもまあ覚えていたものです。そして、やる気が出てきます。

「丸鋸」の角度を1度設定すれば、部材づくりは簡単です。皆、同じ形なのです。そして、部材ができれば、あとは組み立てです。これも簡単です。
ついでに「カンザシ(簪)」も挿しこみました。今回は、少し大きく作ってみました。普通のコップが乗る程度です。これをストラップ大にすることも簡単そうです。ま、誰も、こんなものを作っていない筈です。面白くなりそうです。
次の課題は「鉞(まさかり)」のつもりです。これは、昔、天子様が武勲をたてた侍にご褒美(ごほうび)としてプレゼントしたものです。形はワイルドですが、謂わば、縁起物です。このデザインはこれまで何回か使っています。これもまた、面白い筈です。
予報とは異なり、昼前に出かけたときの気温30℃でした。ジョブジョブと汗をかきます。夕刻、突然、雨がバラバラと降ります。しかし、所詮は一瞬です。困ったものです。