昨日の雨は予想を遥かに超えたものです。ほんの一瞬、ポツリポツリと感じる程度です。今日の早朝も同じようなものです。

「糸巻」をつくっているところです。今日は少し気合いが入ります。実は、6方に渡す「貫(ぬき)?」に桟(さん)を渡すことにしました。突然の設計変更です。ホゾ接(は)ぎにするつもりです。

そのオスとメスの加工が可能かの確認を昨日しています。手間はかかりますが何とかなるようでした。今日は、その部材づくりからのスタートです。3寸5分幅の板を3枚に割ってプレナーに通します。意外に簡単な作業です。

次は、桟のパーツづくりです。桟の厚さがホゾの溝幅と一致することが第一条件です。無理やり嵌(は)め込むと、相手がパーンと欠けることが考えられます。この脆(もろ)さは、雑木とは違う青森ヒバの特性です。

桟の数は12本です。ホゾとホゾ孔はそれぞれ24ヶ所です。ある程度正確に下拵え(したごしらえ)をしたつもりですが、それぞれの箇所にはそれぞれの事情があります。殆どはホゾ孔の幅にあります。そのそれぞれに対して、現場合わせをします。何とかそれらしくなります。


次は塗りです。一回目を塗ったのは一昨日です。ザラザラしています。特に、一回目を塗った後は木肌が立つ傾向があります。

それにサンダーをかけてやります。ほんのザッとです。そして二回目の塗りと拭き取りです。(見る角度にもよりますが)ある程度の艶(つや)が出ています。そして、期待していた木目も表現されています。

今朝つくった12ピースの桟材は一回目です。実は、今回の「拭漆(ふきうるし)」は、塗り重ねる回数を決めていませんでした。やはり、一回だけではパサパサ感があります。あと数回は繰り返すことになりそうです。

まあまあの段階で組立るつもりです。その後、組み合わせた面の隙間を埋める必要がありそうです。本来は、ピタリとあわなければならないものです。しかし、初心者には、この微調整は避けては通れない工程です。

とはいうものの、ほんの0.2mm(?)程度です。ま、サンプルとしてスタートした作品です。良しとするところです。因みに、この隙間に埋める工程を欠かせない未熟な人を称して「梅木さん」というそうです。I氏から聞いたことです。当初は何のことか理解できませんでした。I氏の説によると、「埋め木さん」だそうです。


筆者のようなレベルでは、この「埋め木」を如何にさりげなく、そして芸術的な味わいを演出させるかが課題のひとつになっています。

しかし、この「埋め材」に迷うところです。漆だけにするか、ヒバの微粉末と漆を混ぜたものか、漆専用の埋材か、等です。

サンプルと雖も、結構な時間を要してきました。ここまできた以上は、最後まで見届けざるを得ないようです。


作業中、K社長がお見えになります。『これとこれではどちらが美味しいか。』と、ルバーブのジャムを持ってきます。これまで数種類のバージョンでつくっています。極め付けの味に挑戦しているのです。本気になっています。

2013/06/16(日) 14:08