静かな日曜日です。昨晩お見えになった友人が、『明日は山に行ってくる。』と言っていました。収穫のほどは未確認ですが、多くの皆さんが初夏の山を満喫していたようです。

午前中は河原の掃除です。昨日、簡単な剪定(せんてい)をしています。その枝葉の処理が当面の課題です。まず、枝から葉を落とします。落とす、とは毟(むし)る、ということです。

その後、葉は葉で袋に入れます。小枝は1尺ほどの長さにして束(たば)にするだけです。簡単な作業ですが、延々と2時間以上も続きます。この種の作業は、楽しんでやらなければ意味の無いもののようです。

葉を入れたゴミ袋は丁度10袋です。これはゴミとして処理します。8束ほどになった小枝は、越冬用です。そして、やや太い枝は乾燥後小作品用の材料にしてみるつもりです。それらを整理すると、今度は草が気になります。

つい2~3日前に刈ったばかりですが、既に5~6cmも伸びていているのです。中には、寝ていたものが起きたのもあります。もう一度草刈り機をかけてやります。やはり、beforeとは一変します。

「スナック(プ)エンドウ」が5cmほどになっています。このところ、毎日、ストレートな陽光を浴びています。朝夕の水やりを欠かせないところです。


午後の一時(いっとき)、工房に入ります。このところご無沙汰していた木工の再開です。とはいうものの、ほんのイントロダクションです。

実は、近く、展示会があります。作品の提出日は1ヶ月も先ですが、その作品名は10日(明日)まで連絡することになっているのです。作り置きの中には満足するものが無いことから、その設定に迫られています。小手調べに下駄(げた)をつくることにします。

実は、下駄は2年前につくっていますが、満足するまでには至っていない負い目があったのです。今日のリベンジには、ミニチュア版で挑むことにします。いわばストラップ用です。材料は青森ヒバの端材です。

当初、小型であっても大型であっても理屈は同じ筈と考えていました。しかし、第一歩から躓(つまず)きます。歯の挿し込みを「蟻組(ありぐみ)」にするつもりでしたが、適当なビットが無いことに気づきます。

妥協して、普通?の継ぎ方にします。よく解りませんが、専門用語では「大入(おおい)れつぎ、又は追入(おいい)れつぎ」というようです。実は、「ストラップ用」というのは、昔の「根付け」のようなものです。

その「根付け」は小作品ではあるものの、ユーモアやストーリーに溢れ、何よりも精巧で緻密な細工が施されています。「大入れつぎ」に妥協したことに、即、やる気を失いかけます。


とはいうものの、即、続行です。しかし、再びがっかりします。微か(かすか)なものの、「鼻緒(はなお)」の孔の位置が不満足です。

次に困ったのは、「鼻緒」の材料です。普通の下駄の「鼻緒」は、袋に縫った布の中に、紐(ひも)と綿(わた)が入っています。ミニチュア版では難しいです。

取り敢えず、細い「皮紐(かわひも)」にします。しかし、この皮紐の状態ではこれを結び合わせることは無理です。ミニチュアの方がはるかに難しいのです。今晩、「鼻緒」の材料について考えることになります。ほんのイントロダクションのつもりが、何やら熱くなってきます。

材料についても考えるところです。今回は「青森ヒバ」でしたが、やや軽量です。「根付け」としての、しっとりとした重量感が欲しいところです。本格的につくる際には、克服しなければならない、結構なハードルがあるものです。

話は飛びますが、今の若い方には「下駄(げた)」の履き方が解からない人が多いようです。つい先般、当地のT旅館に宿泊したご婦人が、玄関の下駄を履いて散歩に出る際に、中指と薬指の間に鼻緒を挟んでいたそうです。

あわてた番頭さんが「下駄の履き方」をコーチしたそうです。そのご夫人が下駄を履いたのは初めてのことだったそうです。極めて惜しいながらも、失いかけている文化のようです。再発信したくなっています。

2013/06/09(日) 19:46