
日曜日です。さまざまな予定のバッティングする中、今日は研修の時間にあてることにします。ここしばらく勉強不足であったのです。
陶磁器、木工品、染めもの、織物等の手工芸品、民芸品、工芸品のクラフト(craft)展です。勿論、筆者の目的は木工にかかわる世界です。この企てについてはI氏の電話で昨日知ります。今朝の新聞にも載っていました。今日が最終日です。
この機を逃しては自身の成長が止まるようでした。他の大事な予定があった中、勉強時間の確保を優先させます。朝のシュミエン(趣味の園芸)後、出発します。目的地までの時間的距離は、高速道路を使って片道1時間半ほどです。
出発地では遥か遠くに見えていた岩木山が、いつの間にか目の前に迫っています。観る位置は、いつもとは異なる南からです。やはり、形が違い、岩木山らしくないのがおかしくもあります。
快晴に恵まれて、残雪と新緑がまぶしいです。津軽の真ん中の岩木山麓の神社の近くです。会場に着いてまず驚いたのは駐車場の広さと車の多さです。
規模的には、さまざまなジャンルの100個ほどのブースが集まっていたようです。木工クラフトのブースを中心に見学します。6~7ヶ所の一軒ずつお話しして回ります。それだけで3時間以上を費やします。
栃木、奈良、三条、岩手、群馬等、そして当県から参加しています。彼らの宿泊所は車やテントです。それだけで感激します。駐車場に最も近いテントが木工品ブースでした。この位置は抽選で決まったそうです。優れた木工品もありますが、各種の鉋(かんな)を置いています。実は、彼の本業は刃物づくりで、木工は趣味だそうです、流石に、刃物の地、新潟三条からお出でになった方です。
即、一品買い求めます。誘惑する鉋(かんな)があったのです。『これは実際に使えるものです。』と説明を受けますが、その大きさは、57mm×17mmです。手の中にすっぽりと入ります。実用品になりますが、実際にはストラップとして使いたいところです。
話は飛びますが、10年ほど前、アメリカの大きいモールでも見たことがあります。12月の頃です。売り場にはたくさんのクリスマスツリーが並べられていました。近づいてみて驚きます。日本で一般的な飾りは、サンタ、ロウソク、ソリ、靴下、ステッキ、エンジェル、マツボックリ等のようです。
しかし、その場所にあったツリーには、ニンジン、キャベツ、ブロッコリー、タマネギ、果物等、野菜だけで編集されています。同じように、ノコギリ、カンナ、ノミ、カナヅチ、ドライバー等の大工道具だけで編集されたツリーもあります。
今日、最初にお邪魔したウッドクラフトのブースで、以前見た、アメリカのクリスマスツリーを思いだします。結構な値段でしたが、このカンナだけは買わざるを得ないものでした。残念ながら、今回はシラビキ(白引き)を持ってこなかったそうです。
漆塗りのブースでは、福井県のH氏のお話しが出ました。2ヶ月ごとに我が工房にもお出でになる漆問屋の方です。そのブースの漆もH氏から取り寄せていたのです。彼は来週お出でになる予定です。世の中は狭いものです。
子供用の椅子を展示しているブースにも寄ります。実は、我が工房でも、つい先般、同じような椅子を試作していたのです。概ねは同じつくりですが、ホゾは抜きとおしています。また、座面は単純な平面になっています。良い細工です。驚くほどの値段がついていました。
その方は、私と同世代の方のようでした。結構、含蓄(がんちく)のあることを話していました。『イメージを作品にするには結構な妥協と挫折感が伴う。まず、自分の加工能力でできるものをつくったらどうか。つくり続けていくと、ある日、以前つくったものと比べると大きく成長した自分に出会います。』、そのような内容だったようです。奈良からお出でになった方でした。
作品もそうですが、素晴らしい皆さんとお会いしました。お邪魔したブースからは、それぞれの名刺をいただいてきます。これからは勉強時間が確保できそうです。お付き合いが始まる方もいるようです。
折角の百沢です。ハチミツ(蜂蜜)を買ってきます。店には、サクラ、リンゴ、トチ、ソバ、イタドリ等があります。即、「この違いはどうして分かるのですか。」と質問します。答えは、『それぞれ花の咲く時期が違います。その時期で区別します。』、と答えます。
そして、『ある花が終わる頃に別の花が咲くときには、明確な区分ができません。その頃のものは、そのままお客様に説明します。』、と教えてくれます。単純な理屈ですが、これまで認識していなかったメカニズムでした。
帰宅した時刻は夕刻の4時前頃です。明日はG市にお邪魔できそうです。
2013/06/02(日)
17:19