
「額」をつくっているところです。塗料について迷っています。これまで使ったことのあるものは、柿渋、漆、亜麻仁油、木固エース、そしてオリーブオイル等です。それぞれに一長一短があります。
今回は、エンジュ(延寿?)の色と肌を鑑賞するためにオイルフィニッシュ的なものを考えます。木製品の仕上げ塗装法です。一般的には、自然の植物油を使うようです。
よく解りませんが、これは、木、本来の色合いを引き出すとともに、その作品に触れた際に、本来の木の感触を味わうためのものです。

植物油を大別すると、乾性油、不乾性油、そしてその中間の半乾性油になるようです。オリーブオイル、椿油、そしてサラダオイル等は、不乾性油になるようです。これに対して、亜麻仁油(あまにゆ)、桐油、胡桃油は乾性油のようです。
ここまで自然を演出したつもりの「額」です。乾性油の胡桃(くるみ)を使うことにします。たまたま、目の前に酒の肴(さかな)の胡桃(くるみ)があります。硬い和胡桃です。無論、初めての試みです。殻(から)を割るツールはクランプです。
割っては一口つまみます。その繰り返しです。期待する量に至るには2時間ほどを要します。それをYシャツの切れっ端で包み、照る照る坊主状態にします。小槌(こづち)で潰(つぶ)すとベチョベチョになります。驚くほどの油が出ます。

ここまでくると、即、塗りたくなります。塗る対象の額はまだ磨きや微調整の終えてはいないのですが、せっかちになります。
漆と違って、自然オイルはいつの段階でもやり直しは可能の筈なのです。ジョップリとクルミ油を浸み込ませた後に乾拭きします。大変身を遂げます。
胡桃(くるみ)は乾燥に時間がかかるようです。数回にわたって塗り重ねるようです。また、時間が経つと黒っぽくなるようですが、塗膜はほとんど残らないと言われています。耐久性、防水効果はやや劣るものの、所詮は、室内に置く「額」です。何とかなりそうです。