
今日も厳寒です。午前中は工房に籠ります。一昨日から手をかけている「手拭きトレイ」を一歩?前進させます。
一作目のサンプルを拵(こしら)えた瞬間には、これで完全だ、と思ったものの、時間を経るごとに、次々に疑問が湧いてくるのです。1作目は、全体の形を直線で構成しています。それなりに潔(いさぎよ)さはあるのですが、何となく、板そのものです。
昨日つくった2作目の3点もまたサンプルです。それぞれを別バージョンにして様子を窺がうことにします。長方形の四隅を、1/4円形の弧と、平面でのカット、そして、1作目バージョンにしてみます。
前者2点に、約30°の角度を持たせます。この加工にはベルトサンダーを使います。最近手に入れた優れものです。デザインの違いによって、雰囲気がガラリと変化します。不思議な世界です。

次に、塗りです。1作目を「木固めエース」にしています。2作目の3点は漆です。基本的には、「生漆(きうるし)」の黒で「拭漆(ふきうるし)」にするつもりです。しかし、その中の2点に「朱」を入れるつもりです。
これは、色と色との境目が上手くいかない傾向があります。しかし、複数の色を使うことを、つい先般、「バインダーづくり」で試しています。その際も、失敗しています。マスキングテープを貼っていても、境界線を越えて色が滲(にじ)んでしまうのです。
この理由は、白木に1回目の色を塗る際、漆にテレピン油を混ぜるからです。これによって漆の粘度が落ち、木部に浸透し易くなるのです。1時間後にテープを剥いでみます。やはり、懸念していた通りです。この段階で気づいたのは幸いなことです。バインダーで失敗したことによる学習効果の現れです。

マスキングテープと木部の間に朱漆が侵入しています。このままでは醜い結果になります。即、手直しです。勿論?テレピン油を混ぜない朱漆で境界線をクリアーにします。フリーハンドで筆を使います。ま、何とかなりそうです。
この作業の続きは1週間後ほどになりそうです。空気が乾燥し過ぎているのです。その間、「漆風呂」でお休みしていただくことになります。
他方、年末年始のお休みは今日で終わりです。明日からは、本業への復帰です。当初予定した1/10ほどの工房活動でしたが、この一週間の創作活動で鋭気を回復したようです。