
「額」づくりの作業は短時間で終えます。午後は、別の課題を設定します。「トレイ」づくりです。この材料もケヤキです。ケヤキを入手したことで、これまでやってみたかった課題が次から次と浮かんでくるのです。
まず、耳材を数回プレナー(自動カンナ)に通して厚めの板に仕上げます。そして正確な長方形にします。終盤ではこの正確さを削除することになりますが、スタート段階では正確な直方体にしたいところです。
ここまでの作業は、電力がしてくれます。基準となる1辺に注意しさえすれば簡単な作業です。今日の課題のテーマは、その内部を搔き出すことにあります。
実は、この加工作業は、初めての挑戦です。結局は失敗に終わります。実は、時間を要し過ぎたのです。搔き取りのツールにトリマーを使ったのですが、淵の角度の加工の準備をしていなかったのです。
最終的に、手作業で何とかなると思っていたのです。本来は、ビットに角度をつけて削れば一瞬で済む筈です。そのジグ(治具)の仕掛けをしていなかったのです。

粗いサンダーを使って形の微調整に挑みます。納得する形までには天文学的時間を要します。1時間以上もの筋力トレーニングの末に思い知らされます。
「急がば回れ」の諺(ことわざ)が頭を過(よぎ)ります。結局、今日は60%の段階で妥協します。無駄な時間を使った悔恨があります。しかし、負け惜しみではありませんが、時間をかけてコツコツと作業することにこそ楽しみがありそうです。
話は飛びますが、昔見た西部劇で、カウボーイが小刀一本で木を削って人形やオモチャのピストル、笛等をつくっていました。牛を追う長い旅の中、夜、寝る前に少しずつ削るのです。そして、見事に削り上げた作品を小さい子供にプレゼントするのです。
感激したものです。今回の「トレイ」づくりは、その真似事のようなものです。

この「トレイ」づくりは、将来に備えての稽古です。実際は、「ペン皿」、「おしぼり入れ」、「タバコ入れ」等に発展することになります。H氏は、『おしぼり入れが面白そうです。』と言っています。
ノロウィルスを漆の器に入れると24時間で死滅する結果がでているそうです。100個ほどつくりたいところです。しかし、この設計と方法でつくるとなるとナンセンスです。
ぜひ、本物の木で、抗菌力に富む漆塗りで、作業時間の短い、オリジナルのデザインで発信したいところです。
そろそろ、ブルドーザーの出番のようです。実は、10年ほど前、腰が痛みを訴えてから、除雪用の雪べらやスノーダンプを使えなくなりました。座っての作業には支障のないことから、頼っている愛車です。雪の朝は、夏よりも早起きになります。