そして、組み立ててみます。ややゴツく、そして狂っていそうですが、将来のフレームの片りんが浮かんできます。まあまあ、とするところです。

フレームの一辺は腕の太さです。これをガッチリと固定するには、45°の木口(こぐち)部分に糊(のり)をつけただけでは到底無理です。強度はゼロに近いものです。

強度を増すために簪(かんざし)を挿し込むことにします。この名前が素晴らしいです。昔から受け継がれてきた文化にはえも言われない優雅さを秘めているものです。

コーナーに溝を掘り、雇いザネ(やといざね)を挿し込む方法です。この加工にも丸鋸を使います。久しぶりにジグ(冶具。jig)を使います。

溝の幅も深さもアバウトです。埋め込むカンザシの厚さは溝幅に合わせることなります。サネ(カンザシ)の厚さの調整は、数度の現場合わせです。納得した時点で糊をつけて挿し込みます。

カンザシは大きめにし、後で食み出た部分を削除する手順です。ほんの暫くの時間でガッチリと固定されます。放り投げても壊れる心配のない強度です。

この段階で90%進んだことになります。あとは微調整です。スタートから厚さの異なる材料です。組み合わせた後に段差を解消します。グラインダーとサンダーを使います。

グラインダーの歯は、粗いものとやや細かい目の2種類使います。最後はやはり手に頼ります。この作業は彫刻に似ています。

キッチリと加工したつもりですが、コーナーの合わせ目に若干の隙間が生じています。このままではだらしないです。

塗りを漆にするつもりです。漆用の埋め剤で凌ぎます。しかし、この作業に、マスギングテープを使わなかったことで、無駄な時間を使ってしまいます。

隙間を埋めるには、人差し指に埋め剤をつけてギューッと押し込んでやります。その際、埋剤が脇に食み出ます。その削除が厄介です。またまたサンダーに助けていただきます。そして、塗りに入ります。

1回だけの「拭漆」です。たっぷりと漆を吸い込ませてから綺麗に拭き取る方法です。

2012/12/02(日) 18:49