昨晩はたくさんの皆さんとお会いします。いつもお世話になっている方々です。ありがたくも楽しい一時でした。つい、度を過ごしてしまいます。遅い帰宅になります。

しかし、今日は、早朝の起床です。実は、地元の旅館とホテルから納品を迫られています。泊人(とまりと)に提供する「青森ヒバ」のお土産です。下拵え(したごしらえ)は終えていますが、完成までには6~7時間を要します。

その他に予定しているものがあります。来週21日に使う作品づくりです。これは、収穫祭の景品です。何をつくるかを迷っていました。先週までは「下駄」のつもりでした。しかし、今朝になって気が変わります。

「俎(まないた)」にします。この心変わりにはいくつかの理由があります。正月に、新しい「まないた」を使っていただきたい、の思いがそのひとつです。他に、腕を磨くための稽古のためです。実は、以前、サンプル的なものはつくっています。しかし、100%の満足を得られていなかったのです。


板に脚をつけるだけの簡単な作りです。しかし、素人には厄介な加工です。鉋がけ(かんながけ)と脚の接合です。

使う材料は「青森ヒバ」です。木の目が交差している部分があることから、「逆目(さかめ)」になる箇所が出ることもあります。

それ以前に、鉋の刃が鈍くなっている所為もあります。実は、スペアの刃はあるのですが、交換する心の余裕が無いのです。妥協の連続です。

板と脚の接合を「蟻組(ありぐみ)」にします。正確には「蟻形追入れ接ぎ」という「組接ぎ(くみはぎ)」のようです。よく解りませんが、この名前の謂(い)われは、蟻が頭を寄せ合っているように見えるからのようです。何とも風流な名前です。

完璧な「蟻形追入れ接ぎ」には稽古を要します。雄(オス)と雌(メス)の寸法に、紙1枚もの誤差があってはフィットしないことになります。昔の大工さんは、この加工を鑿(のみ)、鋸(のこぎり)、鎚だけで熟(こな)していたようなのです。想像を絶する世界です。


しかし、今は、ルーター等の優秀なツールや治具(じぐ・jig)があります。それでも、満足する結果を得るには至っていなく、その不満足さに、悶々とした時間を生息しています。

それを払拭するための、「下駄」から「まな板」への心変わりであったことになります。気合を入れたつもりでしたが、今日の出来は70%程度です。悶々とした日々はまだまだ続くことになります。


やはり、午後からは、強い風に乗って雪が舞います。残した「雪囲い」の作業は日を改めることになります。少し心配です。実は、昨年は、この段階で根雪になります。小春日和の翌日から真冬になり、除雪車が出動します。結局、萱で覆うことはできませんでした。ま、今年は何とかなる筈です。


2012/11/18(日) 16:23