
今日も朝から木工活動です。ここ数日手を付けている「桶」づくりは塗りの段階を迎えています。昨日の朝は2回目の「拭漆(ふきうるし)」を済ませます。
いつもは、次の塗りまで丸1日置くのですが、それを待たないで、昨晩、3回目の塗りを済ませます。今朝は4回目の「拭漆(ふきうるし)」に挑戦です。
その前に、底に、「空気抜き」の窓をつけることにします。茶碗では「高台(こうだい)」にあたる部分です。実は、現在作っている「桶?」の材料は、薄い「青森ヒバ」です。漆を含んだとしても、驚くほどの軽量です。
当初は試作のつもりでスタートしたのですが、何となく、懐かしい桶の風貌を現してきています。そして、ゴールが近づくにつれて愛着が増してきます。何でもか(ん)でも手をかけたくなります。
実は、熱い味噌汁の入った椀をテーブルに置くと、高台内の空気が膨張してスーッと移動することがあります。この桶も、熱燗(あつかん)でいただくことを想像してしまいます。窓をつけることにします。

椀の高台の空気抜きは見たことの無いものです。或いは、「蛇足」であるのかも知れません。しかし、稚拙は稚拙としても、また、頓珍漢は頓珍漢としても、試したいことは徹底的に試したくなります。
そして4回目の塗りです。小さい器です。使う漆はほんの少量です。そして作業時間も5分ほどと短時間です。配慮することは、コーナーの漆を綺麗に拭き取ることです。
これまで艶(つや)がなく、斑(むら)も目立っていましたが、ようやく、漆らしい艶が出かかってきています。あとは只管(ひたすら)乾燥を待つことだけが作業になります。
いつもは、乾燥を待つ間は「漆風呂」に入れておきます。しかし、今日は、庭で乾燥させることにします。実は、漆が乾燥する条件は温度と湿度です。温度と湿度とでは湿度の方が優先されるようです。空気が乾燥していれば漆は乾かないのです。
話は飛びますが、厚く塗った漆を急激に乾燥させる際、表面にチヂミ(縮)ができることが多いです。この解決方法としては全てを剥ぎとる以外には無さそうです。このチヂミは表面と内部の硬化速度が違うことにあります。

これを防ぐ方法に、乾燥し難い条件の設定があります。しかし、気の遠くなるほどの時間を要します。昔、3~4ヶ月で漸く硬化した経験があります。
しかし、今回は「拭漆」です。早く結果を見たいところです。今日の気温はまあまあなのですが、湿度は低くそうです。更に、工房内の微粉末も気になります。庭で乾燥させることにします。
庭には先日の雨の名残があります。その湿度の利用です。単に、土に台を置き、その上に作品を載せます。そして全体を段ボールで覆うだけです。夕方までには何とかなりそうです。