
盆の13日です。本来であれば墓参の日です。しかし、一昨日済ませています。交通渋滞を慮(おもんぱか)ったのです。
しかし、当初、土曜日であることから結構な人出を予想していましたが、然程ではありませんでした。それでも、数か所をまわるだけで2時間ほども要します。
11日では早い、と思っていました。しかし、我が家のお墓は綺麗に拭かれ、草の大方も既に取られています。また、最近手向(たむ)けた思われる花もあります。既に何方かがお出でになっています。あの方か、この方か、と思いが巡ります。
今日は朝から木工三昧(ざんまい)です。昨日から手がけている「木杯」づくりです。本来?は、木工旋盤で、木の固まりを穿(うが)ったものが一般的のようです。しかし、今回は、側面を16片の板で構成することにします。

板と板とが出会うデリケートな角度は、角面ビットにお任せします。昨日はこの加工で終えています。
今日は、底板の加工と組み立てです。底板を嵌めこむ側面の溝をやや深くしています。その余裕があることで、底板の寸法はアバウトにします。
仮組には糊(のり)を使っています。しかし、糊とはいえども容量はあります。微かな糊の厚さであっても16片を合わせるときには外に膨らむ傾向があります。そのため、組立後の締め付けを強力にします。ツールはチューブを輪切りにしたものです。
これまでの経験で、この種のツールにはゴムが最適でることを認識するに至っています。締め付ける相手の形に順応し、その強さも自在なのです。優秀です。締め付け作業は3時間ほどにします。

側面、内側の加工に迷います。実は、当初、この加工を明確な16角形にするつもりでした。しかし、途中から円にします。
その理由は、樽(たる)をイメージしてのものです。話は飛びますが、北斎が残した富岳三十六景の中に、職人が桶の内側を削っているものがあります。その桶の中に小さい富士山が画がれています。「尾州不二見原」のようです。その桶をつくりたくなったのです。
円への加工はアバウトにします。多少歪(ゆが)んでいた方が和みそうなのです。本来、今作っているのは、主にアルコールをいただくためのものです。勿論、キッチリとしたガラスのコップはたくさんあるのですが、歪んでいるところに面白さがありそうなのです。