
7月も半ばです。待ち焦がれていた季節のひとつです。しかし、結構な涼しさです。というよりもノースリーブでは寒いほどです。終日の工房作業は薪ストーブを焚きながらになります。
今日は、朝から夕刻まで「名刺入れ」づくりに没頭します。昨日、適当な材にカンナ(鉋)をかけています。それをもとに、まず、部材づくりです。1個をつくるためのパーツは5個です。そのうちの2つは同一の寸法です。向かい合う面です。底の相手は出し入れ口で、存在しないものです。
名刺の出し入れのための、親指と人差し指で挟むスペースの確保はフォスナービトットに頼ります。これは2枚1セットで孔をあけます。組立の際に一致させるためには不可欠の手順のようです。
作った数は20個分のパーツになります。全部で100部品です。しかし、トヨシ(籐葦)のスプリングが1個につき2片です。結局、パーツ数は140です。ま、結構な量です。

部材づくりが終わっては、後は組立です。実は、部材づくりの殆どは電動工具が手伝ってくれますが、組立ては一か所ずつの手作業です。簡単なものですが、パーツ自体が小片のことから指先の作業です。結構な時間を要します。
話は飛びますが、昔、ご年配の方と麻雀(マージャン)をしたことがあります。その時、「なぜマージャンをするのですか。」と聞いたことがあります。返った答えは、『指先の運動のためです。老化防止のためです。』でした。当時は、意外な答えでした。
しかし、そのことに、今、気づいています。麻雀は、いわば「クルミ(胡桃)」のようなものです。2~3個のクルミを手の中で回転させてする、指先と手の運動です。その際に出るコロコロとした音が年寄の代名詞でもあります。
謂わば、「名刺入れ」の組立は、その「クルミ」のようなものです。先般、長寿会の作品展に出品しています。また、昨日届いた同期会のつかいのイントロダクションに、「前期高齢者」のフレーズが載っています。これからは、「名刺入れづくり」のような細かい作業が最適なのかも知れません。
結局、組み立て作業は、明日以降まで及ぶことになりそうです。

今日も数方の客人があります。「十三湊(とさみなと)」近くの車力(しゃりき)からお出でになったK氏からたくさんの「蜆貝(しじみかい)」をいただきます。
『大きくなるまで、手をつけていなかったものです。初夏の今頃でなければ採れないものです。』という逸品です。あちらこちらにお分けします。
昨日、地元の「ねぶた祭り」が始まります。今晩が最終日です。人形はしっかりとしています。しかし、跳人(はねと)が少ないです。今年で小学校は閉校です。しかし、ご年配の皆さんの踊りが素敵でした。待ち焦がれていた夏が一瞬で去って行こうとしてるようです。
良い時が儚(はかな)いことは、アインシュタインの理論よりも確実なのかも知れません。