
久しぶりの風邪です。子供の頃から風邪のひき易い体質です。しかし、老いてからは数年ぶりです。
昔、運動会や遠足の翌日に、今のような症状になっていたことを思い出します。あらためて、今と昔の風邪の共通因数考えてみます。どうやら「埃(ほこり)」のようです。子供のころは、グランドの土埃(つちぼこり)で、今は木工作業のようです。
いつもは「青森ヒバ」ですが、今回は「槐(えんじゅ)」です。「青森ヒバ」には強力な抗菌力がありますが、やはり、「槐」には無かったようです。先日、「槐」の微粉末が鼻腔や気管に悪さをしたようなのです。
今朝は、その「槐」の「額縁(がくぶち)」に手をかけることにします。「額づくり」は簡単な作業ですが、それなりの過程を踏むことになります。まず、「留め」の補強からです。実際の補強はL字金具で終えています。しかし、この仕掛けは表面に見えないものです。そのことが少し不安です。

隠れた実利のよりも、無粋とも映る、あからさまに目に見える補強は捨てがたいものです。安堵感を演出してくれるのです。いわば演技です。しかし、必要な要素に思えます。既に強度は確保しているものの、躊躇(ちょうちょ)なく、敢えて補強することにします。
木工の世界の専門用語は解かりませんが、「埋木(うめき)」です。トリマーでつくった溝に「ケヤキ」を埋めることにします。簡単な作業です。次は彫刻です。最もセンスの問われる作業です。
テーマは、如何に自然を演出できるか、です。実際には簡単な作業です。しかし、自然に腐った痕跡のように加工することは至難の技です。どうしても、手加減する傾向にあるのです。その結果、ミミッチイ結果になりがちです。
満足、不満足にかかわらず、作業はバタバタと進みます。そして「塗装」に入ります。塗料に悩んだ結果、「漆(うるし)」に落ち着きます。宇宙の果てに船を移動する科学力はあっても、「漆」以上に優秀な塗料は今もって開発されていない次元の逸材です。

狭庭は日毎に変化しています。今朝、薄紫の花が咲いています。「キヌサヤ」です。先日、T氏からいただいたものです。いつものことですが、所謂、花の花よりも野菜の花の方が優秀であることを思い知らされます。
夕刻、H氏がお見えになります。漆の専門家です。これまでの作品をチェックしていただきます。曖昧な世界がクリアーになります。新たな創作意欲が湧いてきます。