奥州最北端ではツツジが盛りです。冬を乗り越えた後の桜は格別な思いはあります。しかし、麗(うらら)らかな頃のツツジには春の真実味を思わせます。我が家の狭庭の白ツツジが2日ほど前に咲き始めます。

午前中、S町にお邪魔します。そのお宅にも白ツツジが咲いています。おそらく、全県すべての白ツツジが咲いているようです。この、呼吸を合わせて咲くメカニズムが神秘的で不思議です。

その咲き方を「太鼓を叩いたように咲く」という表現方法があります。「ドン」や「ガン」と咲く、という意味です。ある日突然、満開になっている状態を太鼓の音に見立てているのです。

これは、昔、今は亡きY女史が使っていたものです。花の咲き方を音で表現することは一般的ではないのですが、的(まと)を得ている見事な日本語に思えたものです。


英語ではこのようにはいかないようです。50昔、英語のN先生(あだ名はM先生)が、「屋根から雪がドサリと落ちた」の「ドサリ」を普通に表現するとき、「with a heavy thud」になります。

また、「木の葉がヒラヒラと散る」の「ヒラヒラ」は「flake afterflake」と訳します。これは、M先生自身の武勇伝が裏付けします。『大学入試の際にこのように訳して満点をもらいました。』、とお話ししてくださったのです。

話は飛びますが、あだ名のM先生の語源は、修飾語(しゅうしょくご、Modifier)です。どの言葉がどれを修飾しているかに力点を置いて授業したことから名づけられたものです。





アメリカらしい理詰めの訳です。模範解答のようですが、『太鼓をドンと鳴らすようにツツジが咲く。』の次元にはほど遠いようです。

今、仮に、このように英訳すると0点をいただく心配があります。デリケート過ぎるセンスの世界です。一般的でないところが素敵です。


今が盛りのツツジですが、やがては散ります。ツツジは、この「花終い(はなじまい)」が、ややお行儀のよくないものです。ま、派手に咲いた分だけ許されてもよさそうです。

「八角蓮」が咲きかかっています。花の結果が種になるようです。今年こそは「ハッカク」を目撃するつもりです。

2012/05/31(木) 18:11