日曜日です。奥州最北端では今日も「手湯(てゆ)」の出番です。今日のタイトルは「東北観光博」です。

今日で4回目のお披露目です。しかし、この数日、多少気になっていたところです。実は使い終わった後の手入れです。そして使う数日前からの水張りへの気配りです。

秀木の青森ヒバとはいえども突然の顕著な乾燥の継続は縮みが生じます。その結果、漏れることが懸念されるのです。その心境は、丁度、遠方に居て試合のフロセスをヤキモキと想像するのに似ています。

今日はその雄姿を見せます。実は、これまでこの類(たぐい)のイベントはテレビで紹介されていましたが、「手湯」がクローズアップされたことは無かったのです。夕刻のニュースでその健在ぶりを見せてくれます。組合長のK社長がお見えになった頃です。タイムリーでした。即、仕掛け人とスタッフである「番長さん」にデーターを送っていただきます。


今日も自宅の工房で木工作業に勤しみます。今日も漆(うるし)を扱います。昨日、2回目の「拭き漆」を施した「ヒバ椅子」の3回目です。単純な作業ですが、結構な舞台裏も潜んでいるのです。

そのひとつが「木地調整」です。実は、気を使った「ホゾ組」でしたが極?若干の隙間が生じています。この手当ては1回目の「拭き漆」の前に手当をしています。丁寧にしたつもりでいますが、時間を経ることで不満足な結果になります。

その理由は「コクソの痩(や)せ」です。2回目、3回目のフォローを必要とする工程です。その2回目の手当てを3回目の「拭き漆」の前にします。この作業はアイスクリームの「ババ(婆)箆(へら)」に似ています。

この「ババヘラ」の名前のいわくは、このアイスクリームを扱う人に「年配のご婦人」が多いことに由来しているからのようです。決して婆(ババア)を揶揄(やゆ)するものではなく、むしろ、卓越した技をマスターした「ババア」の技に敬意を払った表現と見るべき、のようです。


実は、この「ババヘラ」に固執する理由があります。定期的にお出でになるH氏の影響です。H氏は漆の専門家です。時折お出でになる際に作品を評価していただきます。

その折、真っ先に確認する箇所があります。それは、二つの平面がつくるコーナーの出来です。だらしのない「拭き取り」はその箇所に表れるのだそうです。このところの課題にしているジャンルです。

盛り方の結果を美しくするにそれなりの技が伴います。更に、今日の2回目の木地調整は、夏のアイスクリームの捌(さば)きとは違ってやや時間の伴う作業です。椅子の塗りと「ババヘラ」とを同じ次元に置くことの大ロマンを満喫します。妥協は如何ともし難いものの、至福の日曜日です。

2012/03/18(日) 19:01