
一昨日の朝、奥州最北端からの一番便で東京に向かいます。少し緊張します。実は、前の晩、友人のT氏が様子を伝えてくれます。『降り出した。3cmは積もっている。車の渋滞は天文学的なものになります。電車も止まることが考えられます。飛行機が着陸できないことを計算に入れておいてください。』
脅(おど)しのようなものです。奥州最北端の生活では、3~4cmの積雪は無視される範囲です。しかし、空港に向かう出発の朝は猛吹雪です。少し不安にもなります。事実、出発が遅れます。
滑走路では7~8台のタイヤショベルが行き交っていますが、飛行機に付着した雪を取り除く作業で遅れたようです。それでも何とか無事に出発です。
花の東京に着いたのは9:40頃でした。秋津州(あきつしま・本州)最北端では猛吹雪であっても花の東京は真っ青な快晴です。そして雪の名残は道路際にチラホラとある程度です。別世界です。
それでも、この4~5cmの雪は6年ぶりだそうです。滑って転ぶ人、車の渋滞、タイヤのチェーン等でトップニュースです。日常でない状態への対応の難しさは理解できるものの軟弱さを思ってしまいます。

他方、秋津州の最北端では昨日今日と大雪です。数日間鳴りを潜めていた将軍様が存在感を誇示しています。毎日20~30cmの雪です。「もう結構です。」の満腹感です。
話は飛びますが、カナダのレストランの食事を思い出します。皿に残っている状態を見てウェイターが『finished?』と尋ねてきます。直訳では『終わりましたか。』のようです。
意味としては『皿を片づけても良いですか。』になるようです。また、コーヒーのサービスも残り半分頃になると注ぎ足しにきます。
それに対する答えは「finished」のようですが「enough」でも良いようです。その言葉を借りると、今年の雪は「もうenough」です。
仕事の合間、友人の皆さんと食事します。高層ビルの35階で、です。同行したK氏の他にT氏そしてI氏との4人の会食です。I氏からいただいた名刺にある電話番号に驚きます。内線が5ケタ(桁)になっているのです。不思議な世界です。
さて、除雪もそうですが、工房作業にもお尻に火が点いています。「桶づくり」です。これまで土日の潤沢な時間を使って優雅な作業を楽しんでいましたが、昨晩は帰宅後の夜の作業になります。少しずつでも前進することにします。
仮箍(かりたが)を外し、姿を整えてやります。はじめに手カンナ(鉋)を使います。そしてその後はサンダーに頼ります。本来は全ての作業をカンナですべきのようですが、電動のベルトサンダーの魅力が勝ります。
外はマイナス5°です。しかし、工房内では薪(まき)ストーブをガンガン焚(た)いています。作業には快い環境です。結局、昨晩は、シンデレラの帰宅よりも遅い時刻まで楽しみます。作品づくりの楽しみのひとつは、プログラムの進行ごとに変化する姿に出会えることがあります。