今日も30cm以上の積雪です。昨日アスファルトを見せたばかりです。恐れ入ること頻(しき)りです。早朝の沐浴後、即、除雪です。愛車のタイヤショベルを駆ります。

自宅前は狭い道路です。ほんの25分ほどで復元します。しかし、庭は手つかずの状態です。心残りは、他のエリアの除雪でカバーします。S商店の前、A工房、そしてS割烹旅館の駐車場と範囲を広げます。

ある程度体を使ったところで平常心を取り戻します。「憧れの桶(おけ)づくり」に没頭します。実は、正十六角形をつくるつもりですが、ビットの当て方が曖昧(あいまい)です。以前、数回体験した際に、確認すべき点としてインプットされていたのです。

それは、板の表裏天地の設定です。正十六角形の内角の一角は120°のようです。それは60°+60°です。それはまた直角プラス30°で構成されてもいます。使うビッもまた60°+90°+30°の要素で構成されているのです。


その30°と60°を外側に設定するか内側にするかで結果は全く違ってきます。結論は、部材の裏面を表にして刃を当てることになります。このメカニズムのデリカシーが記憶に残っていたことになります。

本来は1寸の板です。カンナをかけて8分板です。しかし、サンプルには勿体ないです。3分板を使います。カンナをかけた仕上がりはほんの7mmほどです。厚さは異なるものの、幅と高さは本物らしくします。

テーパーは2°ほどにしてみます。実は、この値は、32cmの長さにどのように反映するかも確認したかったところです。このテーパーは箍(たが)の締め付けに必要な構造です。しかし、必要以上のテーパーは殆ど意味を持たなくなります。また、見た目にも美しく映らないのです。

話は飛びますが、天文学的な尺度では、ほんの1°の違いであってもその両端は無限の隔たりに繋がります。唐詩選にあったようですが、『盈々(えいえい)たる一水の閒(間)脈々として語るを得ず』の世界です。

織姫と牽牛星の物語だったようです。実際に試してみなければ説得力に欠ける世界なのです。またまた話は飛びますが、「平行線の定義」の中に、「あの世で交わる直線」というのがあったようです。ある意味では大ロマンでもあります。

加工後、即、組み立ててみます。実は、数年前、桶の組立の「虎の巻」をいただきました。桶づくりの名人からです。その中には、『桶の組立は一人でやります。両手両足を駆使してです。』とあります。


しかし、今日は、助手の他に友人を加えての6本の手で組立てます。流石(さすが)苦労?した30°、90°、そして60°のコンビネーションです。見事な造形を展開します。しかも、底板は嵌めこんではいませんが、適度に締め付けた箍(たが)によって考えられないほど頑丈です。

結果的には、32cmの長さに及ぼす2°ほどのテーパーは径で4.5cmほどです。周としては14cmです。しかも、どぎつい傾きでないものです。この程度のテーパーであれば何とか妥協の範囲のようです。

次に、本物の底板の加工に入ります。幅広の一枚板は無理です。3枚を相欠(あいじゃくり)で接(は)ぐことにします。これは両者を厚さの二分の一を削除して合わせる方法です。この二分の一の設定が曲者(くせもの)です。アインシュタインの相対性理論のようなものです。

本来は、多少の目違い(段差)があってもプレナーで解決するものです。しかし、そのプレナーに入る幅でないことから、ストレートビットのデリケートな高さ調節が要求されます。勇み足でも寸足らずでも不合格です。紙よりも薄い次元の設定を余儀なくさせられます。

しかし、この調整が楽しいのです。とはいうものの、集中力が鈍ってきています。ある程度の段階で、明日の課題に残すことにします。

2012/01/08(日) 20:31