
やかな晴天です。先般の台風来、続いています。雨が欲しいところでもあります。今日も午後からの外出です。
工房活動は午前中の短い時間です。ペーパーウェイトをつくっているところです。エンジュの内部に鉛を入れて重量を多くする方法です。基本のつくりは終えています。現在の段階は装飾と塗装です。
装飾に「螺鈿(らでん)」を使います。その基本的な準備も終えています。今日は「嵌入(かんにゅう)」です。これは彫った木地に象であるアワビ貝を嵌め込む作業です。
その接着剤を漆を主体にします。当初、「糊漆(のりうるし)」のつもりでした。しかし、「刻苧(こくそ)」にします。糊漆は漆と糊を混ぜた接着剤です。「刻苧」はその他に木の粉を混ぜるようです。今回は更に「砥の粉(とのこ)」も混ぜます。
話は飛びますが、接着剤や充填剤(パテ)として使うものにはさまざまあるようです。「麦漆(むぎうるし)」は麦粉+生漆です。錆漆(さびうるし)」は砥の粉+生漆です。金継ぎの他、銀継ぎ、銅継ぎの錆漆には珪藻(けいそう)土を混ぜるようです。是非挑戦したい課題です。

木地彫りの段階で深く彫り過ぎたところがあります。接着剤を、漆+チューブ糊+砥の粉+木粉、としたのは、貝との間の空間を埋めるための配慮のつもりです。
尤も、今回の(?も)、それぞれの調合の割合はアバウトです。それ以前に、この方法自体にも明確な根拠が無いのです。
単に接着剤を置いて貝を嵌めるだけですが、実際にはヤンチャな作業になります。あちらこちらに「刻苧」が付着します。基本的にはできるだけ盛り上げるようにしました。
これにも根拠は無いのですが、後刻の修正が可能なことからです。余分な部分は、乾わいた時点で削ることができる筈なのです。
とはいうものの、これまでの経験ではカチンと「刻苧」が固まるには1ヶ月以上は要したようです。おそらく、茶碗等の「金継ぎ(かなつぎ)」にも結構な時間がかかるようです。そのこと自体に大ロマンが潜んでいることになりそうです。
※今日の「刻苧(こくそ)」、「錆漆(さびうるし)」、「麦漆(むぎうるし)」等の定義は自信の無いものです。これまで聞きかじった内容をまとめたに過ぎないものです。頓珍漢(とんちんかん)の際にはご容赦いただきたいと存じます。