
昨晩降り出した雨が朝まで続きます。午後からは真っ青な空になります。やや風があります。ノースリーブで部屋に居ると寒いほどです。
短い時間ですが今日も工房に入ります。昨日手をつけた「桜の皮」の鍛えです。乾燥していたものを平面化する作業です。樺細工(かばざいく)の真似事のようなものです。
話は飛びますが、木の皮を使う樺細工の意味を考えてみました。おそらく、木肌の美しさを活かすことを目的としたようです。その模様に同じ形の無いことも魅力です。
それとともに、皮とはいえど、自然の恵みを大切に扱う、という自然への畏敬(いけい)の念もあるように思えてきます。
さて、今回イメージしたものは緻密な工芸レベルではなく、単にアクセントの材料としてのものです。筆箱、ペン皿、箱等に貼り付けるピースをイメージしたものです。所謂(いわゆる)、簡単な象嵌(ぞうがん)のようなものです。

「象」は「かたち」、そして「嵌」は「はめる」です。ある素材に別の素材を嵌める意味のようです。その材料に木を使ったものが「木象嵌」です。話は飛びますが、貝を使ったものが螺鈿(らでん)です。
今日のプレス加工には助手も参加します。綺麗に剥(は)がしたつもりですが切れ目や凹凸の激しい部分もあります。しかし、実際に使うのはその中のほんの一部です。
作品の大きさにもよりますが、貼り付ける大きさはせいぜい5cm平方程度です。不適当な部分は使わなければ良いだけのことです。
今回はほんの下拵え(したごしらえ)です。不十分な磨きは、実際に作品に貼り付ける際に対応できる筈です。取りかかる前は曖昧模糊(あいまいもこ)であったものが、次第にその本質と内容が浮かび上がってくることが不思議で。

稚拙(ちせつ)は兎も角として何とかなるものです。とはいうものの、困ることは、嵌め込む象のデザインです。こればかりはセンスが要求される世界です。最も不得意とするジャンルです。
一生懸命つくってガックリするくり返しを余儀なくさせられそうです。ま、それも楽しからずや、ではあるのですが・・・。
新組閣の第一声がタバコ値上げです。その理由が、健康を慮(おもんぱか)ってです。詳しいデーターは解かりませんが、愛煙家の多くは肉体を酷使している第一線の労働者に多いようです。
わけのわからない理由をつけて搾取することの鈍感さを感じていないことが恨めしいです。いい加減にしてもらいたいところです。