日中はシトシトとした雨です。昨日ほどの暑さではないものの、作業には膨大な量の汗が伴います。

このところの工房活動は拭漆(ふきうるし)がメインです。この湿度と温度は最適の環境のようです。1日で十分乾わくことからです。しかし、2~3日では解決しない長期戦になります。それは、数回繰り返すことを余儀なくさせられるからです。

拭漆は繰り返すことで密度の濃いコーティングになります。しかし、それ以上?に期待するのは、やはり艶(つや)です今日は3回目になりますが、2回目とは全く違う艶になっています。

並行してティースプーンにも塗っています。コップで余った漆の活用のつもりです。当初は艶の無い木地でしたが、これにも光沢が見え始めています。


今日は更に漆が余ります。「弁当箱」に塗ることにします。これは1年ほどまえ、H氏から譲り受けたものです。当初は木地づくりの参考のためでしたが、この際、仕上げてみたくなりました。

折角の木地です。少し手間をかけることにします。内部は朱、目に見えるところを黒に考えてみます。古典的なパターンです。ひとつの作品に異なる色を使うのは初めてのことです。

色の境界線の捌(さば)きを明確にすることが技術的に難しいようです。事前の準備に根気が伴いそうなのです。

結局、マスキングテープを登場させます。そして液もです。このマスキング液はH氏から紹介されたものです。一度使ったことがあります。本来は筆で塗るようです。しかし、その輪郭(りんかく)を描くことが難しいです。


弁当箱に塗ったものの、更に漆が残っています。卓上帯鋸盤に塗ることにします。実は、先日の雨があたって錆(さび)が発生しています。本来はそれなりの機械油を使うようです。それ以前に、水の心配のあるところに機械を置くべきではないのです。

それはとも角、一般的ではないようですが鉄に塗ることにします。勿論、初めての試みです。このヒントは、韓国の映画劇からいただいたものです。

刀の錆を防ぐために漆を使っていたのです。韓国には、古くから続く、ハイレベルの鉄器文化があります。試してみる価値は大いにあるのです。

2011/09/02(金) 18:48