
「園芸事情」・・・宮本武蔵
「鷺草(さぎそう)」が咲いています。友人のS氏の奥さんが丹精したものです。文字通り、白鷺(しらさぎ)が羽(はね)を広げた形をしています。
繊細な形状もそうですが、その純白さに感激します。カメラに収まらないほどの林になっています。
ホトトギス、ミズヒキ同様、これも鳥の白鷺(しらさぎ)と関係しています。姫路城にもこの名前が使われています。「白鷺城(はくろじょう、しらさぎじょう)」で親しまれています。白壁の城が白鷺を思わせるからです。
吉川英治の小説にも登場する白鷺城です。乱暴者?の新免武蔵(しんめんのたけぞう)が、その天守の一室に3年間籠(こ)もって大人になります。
籠もる、というよりも、沢庵和尚に幽閉されたところです。しかし、その間は兵法書などの書物に接し、教養を身につけます。そして城を出る折に池田輝政から与えられた名前が「宮本武蔵(むさし)」でした。
話は飛びますが、小説「宮本武蔵」は数回読み返しています。最も記憶に残っている部分は、武蔵が白鷺城を出る場面です。
修行の旅に出る矢先(やさき)、城下の橋のたもとにお通(おつう)さんが待っています。それを置き去りにする際に、小刀で『ゆるしてたもれ』と、橋の手摺り(てすり)に削む場面です。
「宮本武蔵」は数多く映画化されています。しかし、この場面を表現している作品はごく一部のようです。映画を見る度ごとに、台本や監督と違っている自身の感性を見せ付けられます。
「鷺草」は日当たりの良い湿地を好むようです。花後は、花柄を摘み、乾燥させないように液肥を与えるのだそうです。その管理によって、春にたくさんの球根を生むのだそうです。
奥さんが『庭に植えてみてください。』と勧めてくださいます。株分けは春になってからだそうです。来春の楽しみが増えました。
「工房事情」・・・手直し「下駄づくり」を試みています。第3作目に入っています。塗りの2回目を昨朝しています。多少ではあるものの、艶(つや)が出てきています。
早速、「鼻緒(はなお)」の調達です。O下駄屋さんにお邪魔します。2作目と3作目をご覧になって、『歯がきっちりと嵌(はま)っていますネ。』、『3作目は上品な塗りに仕上がっていますネ。』と評価し、勇気付けてくださいます。
そして、2作目の鼻緒の挿(す)げをご覧になって、『ここはこうすればどうでしょうか。』、とコーチと手直しをして下さいます。鼻緒の角度と、裏の結び目についてです。
そして3作目に似合う鼻緒を選びます。『台とよく合っています。これはフクテン(福天)です。優秀です。』と、さまざまな専門用語を出します。
帰り際、『これからもたくさんつくってください。応援しますよ。』、と釘(くぎ)を刺さされます。少し困ります。実は、今回の「下駄づくり」は木工の技術習得のための手段のつもりです。いわば研修です。難易度をある程度感じ取るだけのつもりでした。
これからつくるとしても、大切な方へのプレゼントとしてつくるだけのようです。とはいうものの、まだスタートしたばかりの3作目です。まだまだ未熟です。もう少し腕を磨く必要はありそうです。
・・・不等辺三角形昨日、青森ヒバの「栞(しおり)」をつくってみました。第1作目です。今日はバージョンを変えてみます。数種類をつくってみます。
その大半は、4隅の1箇所をガクンと削除しています。バランスの整い過ぎている作品は見苦しいものです。息詰まる感が伝わってくるのです。
丁度、正三角形と不等辺三角形の違いのようなものです。不等辺三角形の方に安心感を持つのが一般的のようです。デリケートなセンスの世界です。バージョンアップしたものを、早速、あちらこちらに発信します。
地元ホテルから作品制作の依頼を受けています。急いでいるようです。今日と明日は終日の作業になります。研修もそうですが、日課はそれ以上に大切に扱わなければならない課題です。
雨がシトシトと降っています。今日もヤマセ(東風)です。気になっているのは山のキノコ(茸)です。実は、毎年夏に出ているキノコが、今年は出なかったようです。おそらく、晴天が続きすぎた所為(せい)です。この湿り気で復活してくれることを期待しています。
2011/08/23(火)
16:39