
明け方は寒いほどですが、日中は流石(さすが)に暑いです。寒暖の差が大きくなっています。
このところ下駄づくりに挑戦しています。生まれて初めてのことだけに面白いです。それは、さまざまなトラブルと出会うことができるからのようです。それを乗り越えることに面白さがあるようです。
昔から馴れ親しんでいる下駄ですが、いざとなるとよくその内容を理解していないことに気付きます。これまでよく観察していなかったのです。
今日は昨日の第2作目の手直しからです。結局、1足(そく)の1方を初めから作り直すことになります。そして第3作目に入ります。やはり「日和下駄(ひよりげた)」です。
内容は、第1作目と第2作目のつくりを合わせたものになります。第2作目の歯はダブテールで接(は)いでいます。それに対して第1作目は単純な差し歯です。これからの第3作目も差し歯です。
必然的?に、歯を差し込む台の厚さを大きくする必要があります。今日の台は1寸以上のものを使います。

また、「日和下駄」の歯には硬い木を薄く使うようです。製材所のY社長からいだいたケヤキ(欅)を使うことにします。まず、歯の準備です。プレナー(自動鉋)で厚さを調整します。
そして台づくりです。ゴツいテーブルソーに活躍してもらいます。轟音(ごうおん)と煙を伴いますが何とかなります。そしてプレナーで調整します。
歯を差し込むホゾ掘りには、先般入手した丸鋸台(まるのこだい)です。台をスライドさせることで一定の高さを確保できます。しかし、ホゾの幅(はば)の設定には気を使います。歯よりも大きくなれば困ることになります。勿論、最終的には微調整もできます。
しかし、いつもこれを当てにしては醜(みにく)い作品になるばかりではなく、上達のスピードにも影響が出てくるようです。本来はスパッと一回で決めたいところです。
今日が第3作目です。失敗箇所がいくつかあります。ひとつは木の元末(上下)を誤ったことです。勿論、表裏とともに意識していたポイントです。しかし、歯を差し込むホゾに丸鋸を当てる際、フッと集中力が途切れたようです。
不思議なことに、この種の失敗は歯を当てた瞬間に判るものです。取り返しのつかない失態です。弁解するとすれば、暑く汗だくの所為(せい)もあったようです。
とても人前に出せる代物(しろもの)ではないレベルですが、それでもヒントらしきものがチラチラと見え始めてきたことは収穫です。

自宅で個人的に使うつもりです。この頓珍漢な作品を使う度ごとにほろ苦(にが)さと出会うことが目的でもあります。丁度「臥薪嘗胆」のようなものです。
話は飛びますが、今BSで「孫子の兵法」が放送されています。前回は呉王の夫差(ふさ)の奴隷になった越王の勾践(こうせん)が、再起を誓うために薪(たきぎ)の上に寝、苦い胆(きも)を舐(な)めて復讐の志を奮い立たたせる、という内容です。「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」の由来のです。
夕刻、K社長がお見えになります。「日課」の進捗状況の確認のためです。これは宿泊客に振舞う「お土産(みやげ)」です。3.11以降心配されていたものの、花火大会、ねぶた祭り、インターハイ、お盆等と宿泊客が多くなっているそうです。工房KUROOBIもまた忙しくなっています。
この傾向はこれからも続くようです。「下駄づくり」の奥義(おうぎ)を極めるには、一般的には20~30年のようです。僅か2~3日では不謹慎なのかも知れません。