久しぶりの終日の雨です。実は晴天が続いていることで田んぼが気になっていました。いつもお世話になっているK社長も田んぼを丹精しています。近くの小川からポンプで汲み上げていたほどです。

畑もそうですが、3面の出穂(しゅっすい)した緑の稲が水不足で萎(な)えることは悲痛の次元です。昨晩から続いている雨が天の恵みに思えます。


昨日、ゴツい下駄(げた)をつくります。生まれてから初めての作品です。感激し、ある程度の満足感もあります。しかし、一晩経(た)つと事情は違ってきます。何かが変なのです。

歯の嵌(は)めこみ方法です。昔、アシダ(?足駄)を屡(しばしば)付け替えていました。下駄屋さんがやっとこ(鋏)のような道具で磨り減った歯を抜いていたのです。やはりダブテール接(は)ぎであったようです。実は、W氏もこの方法で作っていたのです。

即、第2作目に挑戦することにします。しかも、今回は多少デリケートなつくりのご婦人用です。実は、このデリケートな世界が厄介(やっかい)です。高度?な技術が要求されます。助手のT女史のためにつくることにします。ま、仮に失敗しても許してもらえそうです。


久しぶりにトリマーを使います。いざやろうとするとオロオロします。実は、以前、数種類のジグ(jig・定規)を作っていたのですが、何のために拵(こしら)えたものか失念している有様です。困ったものです。

この加工の成否はオスとメス(ホゾとホゾ孔)の寸法の如何(いかん)にあります。配慮すべきポイントは幅の一致もありますがビットの高さにあるようです。そのためには一旦決めた高さを、オスとメスに反映させることです。

理屈は理解しているつもりですが、最終的には手技(てわざ)の出来不出来にかかっています。如何に電動工具とはいえ、何十回、何百回の稽古によってだけ習得できる世界のようです。

丁度、背負い投げに似ています。しかし、毎日数百回、2~3年も繰り返して体得できない背負い投げでした。センスも要求される世界です。

やはり、ホゾが狭くなったようです。しかし、いつでも挿(す)げ変えることのできる部材です。恥を偲んで続行することにします。台にアクセントをつけることにします。

単なる四角い平面と思っていましたが、実際にはデリケートな曲線や曲面が伴っていることが多いようです。それは、視覚への気遣いもありますが、履き心地にも配慮されたものののようです。

指とかかと(踵)の一部を沈ませてみます。そして4隅にもそれらしいカーブをつけてみます。ほんの少し手をかけることで雰囲気はガラリと変化します。不思議な世界です。

どういう訳か、青森ヒバの下駄は世の中に存在していないようです。ひっそりとではあっても、是非、世界に発信したいところです。



来客中です。昨晩は庭の四阿(あずまや)で食事です。テーブルが紫雲石(しうんせき)です。一升瓶(いっしょうびん)を載(の)せるには気をつかいます。酩酊(めいてい)するとガシャンといきかねません。そこで登場させたのが袴(はかま)です。

実は、2年ほど前につくった桶のようなものです。青森ヒバの拭漆(ふきうるし)仕上げで、一升瓶のお尻が納まる大きさにしています。

これはタガ(箍)を指南して下さったA県の匠(たくみ)K氏に納めるつもりのものです。生活に密着する作品のひとつのつもりです。


昼過ぎ、Y氏がお出でです。『今朝捥(も)いだ嶽(だけ)キミです。』とワンサカお届けして下さいます。嶽は岩木山麓の地名です。そしてキミはトウモロコシのことです。

極端に甘く、皮が軟らかいブランドもののです。下世話で恐縮しますが、一般的なものの3~4倍の価格です。即、茹(ゆ)でます。やはり美味(おい)しいです。

先般、W氏からいただいたものと甲乙のつけがたいものです。ブランド化のなせる業です。初秋の恵みを満喫させていただいています。有難いことです。

これまでの水不足の鬱憤(うっぷん)を晴らすように雨が降り続いています。『過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し』です。適度な量で満足するところです。少しの緊張があります。

2011/08/17(水) 20:10