昨晩から続いた小雨が昼過ぎまで続きます。夕刻になってやや空は明るくなります。多少湿度が高そうです。

昨日から箱づくりに挑戦しています。本来は、簡単な玩具(おもちゃ)入れのつもりです。しかし、実際には稽古台(けいこだい)にしたいところです。

いわば練習相手のようなものです。つい、半世紀も前、自分がその稽古台だったことを思い出してしまいます。今もそうですが、当時は徹底的に投げられ役を演じていたのです。

今回のテーマは「ダブテール接ぎ」です。直訳すると「鳩(はと)の尻尾」です。これは半世紀以上もの長きにわたっての憧(あこが)れの課題でした。

実は、先般、この加工のために「アキュレットガイド」を求めています。利器とはいわれるものの、とりあえず、原始的な方法で試すことで利器の利器たる所以(ゆえん)を理解できそうだったのです。

また、一般的なつくりにはしたくない思いもありました。いつものように設計図の無い、その場に浮かぶイメージの具現化と試行錯誤になります。昨日、大雑把な部材づくりを終えています。

やや不正確な鉦出し(かねだし)からのスタートに甘んじます。この微妙な狂いが後々まで尾を引くことが解かっているのに、です。困ったものです。

まず、上面と下面のフレームの止め加工をします。フレーム材の8本の両端を45°のラインでカットします。両者を合わせると直角になる仕掛けです。これまではスライド丸鋸(まるのこ)に頼っていたものを今日は台付き丸鋸を使ってみます。


やはり勝手が違います。45°は確保できるのですが、多少、部材の長さの確保に苦労します。専用ジグ(jig)の開発の必要があります。しかし、何とかそれらしくなります。

そして愈々(いよいよ)ダブテール加工に入ります。まずオス(雄)側の加工です。底面を除くサイド側の柱で10本あります。その両端、更に、その向かい合う辺です。

1本の柱に対しての加工箇所は4辺です。都合40辺です。しかし、数本をまとめてカットすることで僅か数分の作業です。

問題はメス(雌)の加工です。本来、このダブテール加工はメスから始めるようです。そのメスに合わせてオスを加工する手順です。しかし、今回は稽古です。敢てオスから始めことにします。

試しにメスをつくってみます。ひとつだけです。このあたりで不正確な鉦出しのツケが明確になります。しかし、この矛盾を無視して前進します。2~3回の試行錯誤でピタリ?と嵌(はま)ります。自己採点では65点ほどでしょうか。


このダブテールの作業中、製材所のY社長さんがお見えになります。さまざまなコーチをいただきます。実は、今回使っているタルキ(垂木)は1寸の1寸3分です。

この3分の違いがやや複雑な演出につながります。1寸四方であれば単純化するようです。実は、製材所で仕上げられる寸法は決まったサイズのものです。

お聞きすると、1寸角のタルキもその中に入っているようです。実は、この試作品はホテルや旅館の売店に置くものです。納得した後に数個をつくるつもりです。仮に稚拙な細工であったとしても完全オリジナルの箱を目指すことになります。


雨の中、河原に下りてみます。実は気になっていたことがあっています。青紫蘇(オオバ)です。実は、6月27日にこのオオバの種を蒔(ま)いています。種の入っている袋には『発芽は蒔いてから7~10日。』と書かれています。昨日で丁度10日経ていたのです。

おそるおそる窺うと、やはりパラリパラリと双葉を見せています。素晴らしい、というよりも恐るべき自然のメカニズムを目(ま)の当たりにします。結果の如何を問わず感激すること頻(しき)りです。逆に、自然の摂理に抗らうことのナンセンスさも感じてしまいます。

2011/07/08(金) 19:02