昨夜半から降り出した雨は昼前まで続きます。やがて雲間に青空が見えます。やがてやや強い風が伴います。午後裏庭の「ほたる湖」に出かけます。風とともに木々の葉の表裏が反転します。表は濃い緑で裏は白です。

王維(おうい)の『渭城朝雨裛輕塵 客舍青青柳色新 勸君更盡一杯酒 西出陽關無故人』ではありませんが、その葉に輕塵が拭い去られたことでフレッシュ感を明確にしています。初夏独特の見事な美を堪能します。


昨日は情報交換会でした。気温が高いことから庭でのパーティーになります。酒屋のS氏がセッティングしてくださいます。冷却装置、ガスボンベイ、そして生ビール等です。

意外に大がかりなものです。やはり、美味しいです。しかも、『今回はサービスです。』、と言ってくださいます。甘んじることになります。


工房では相変わらずの作業が展開しています。ここしばらくの作業にはノルマが課せられています。今日もその日課に従うことになります。

勿論、それらの部材づくりも伴います。先日Y製材所から運び入れた板へのカンナ(鉋)がけが主なテーマです。枚数が多いことで気合が少し伴います。

多少の難度は伴いますが作業自体は単純なものです。難度は順目(ならいめ)と逆目(さかめ)の区別です。順目では綺麗に仕上がりますが逆目では木肌が醜くなります。

もちろん、逆目にかけた結果の醜い仕上がりでも次の工程ではサンダーがけが待っています。さほど潔癖になる必要もなさそうです。しかし、この見極めが腕を磨く過程であることを信じてムキになります。


鉋がけにはお土産(みやげ)が派生します。鉋屑(かんなくず)です。狭い工房にはこの集塵(しゅうじん)器は不可欠のようです。100枚ほどの板の両面に、最低2回ずつプレナー(自動カンナ)を通すことになります。都合400~500回ほどになります。必然的に膨大な量になります。


この集塵器にもキャパスィティーはあります。つい、それを越えてしまうことが多いです。吸い込みが衰えたことで理解します。

しかし、そうなってからでは後処理が大変です。大抵のときはいつも大変な事態になっています。いわば表面には出ることのないない舞台裏です。

反面、清涼な青森ヒバの香りに浸(ひた)るひと時てもあります。その中でカンナがけを終えます。舞台裏はあるものの、結果の変身ぶりには感激します。いつものことですが余りにも劇的なのです。

立ち木を伐採し、数十年自然乾燥させ、大鋸で製材し、そしてプレナーがけです。それぞれにはそれぞれの役割があることを実感します。

2011/07/04(月) 20:23