
「園芸事情」・・・二者択一
数日前から、雨、雨といわれていた雨が昨晩降りました。漸(ようや)くです。そして朝も小雨です。その中、河原の草刈を断行します。断行、というのは大げさのようですが、しかし、断行です。
実は、花菖蒲(はなしょうぶ)の株元に生(は)えている雑草?が、花菖蒲の背丈の2倍もの長さに伸びています。草だけを摘みとればいいのですが、その作業には天文学的な時間がかかりそうです。
この花菖蒲は数年前に植えたものです。株別れをしていることで、年々その密度を濃くしています。この時期に根元から刈り取ることはしたくなかったものの、結局、両者を同時に削除することにします。
二者択一としては、だらしなく見える草の醜さに勝てませんでした。来年も元気よく咲く体力が残っていることを期待することになります。
僅(わず)かの範囲です。草刈機で2回ほど往復することで綺麗さっぱりと変化します。天文学的時間に対して30分ほどで済みます。やはりカラリとした空間が生まれます。
「工房事情」・・・dowel
今日も「ベンチづくり」です。昨日に引き続いてY製材所をお借りします。今日はW氏も参加します。今日のテーマは依頼主に渡す段階まで漕ぎ着けることです。
座板の加工は昨日終えています。今日は脚からです。外に置くベンチです。丁寧(ていねい)過ぎても不本意な結果になることもあります。ワイルドさも欲しいのです。どこまで丁寧に整えるかの判断は難しいものです。
迷った末、面取り(稜角の削除)とともに表皮部分も整えることにします。ツールはディスクグラインダーです。昨日使った「超硬カップホイル」が大活躍です。
次に、1脚の座板だけ塗装を施すことにします。使った塗料はキシラデコール・ビニー102です。理由は、単に、以前使ったものが工房に残っていたことです。防虫防腐を兼ねた屋外木部用塗料です。これはサンプルのつもりです。実は、このベンチの依頼主が忙しいことでゴールが曖昧(あいまい)です。どのパターンにも対応できるようにサンプルを準備しておきたかったのです。更に、別の1脚をダボ(太枘)接(は)ぎにしてみます。座板と脚のスライドの防止のためです。
実は、座板は40kgほどの重量があります。ダボ接ぎしなくても大丈夫、という考え方もあります。しかし、公園に置くベンチです。必要である、という考え方もあるのです。
このダボ接ぎは2~3分でできるものです。勿論、使うダボと穴あけのビットは予め準備しておいたおかげです。いずれも直径30mmですが、ダボはやや太めにしたつもりです。実際にダボ接ぎしたものと、単に座板を載せたものとを比較してみます。やはり、全く違っています。
話は飛びますが、この「ダボ接ぎ」は歯医者でも使われる工法です。「dowel接ぎ」というようです。ドイツから伝わったものと言われています。部材を接合させるとき、双方に穴を空け、その中に丸棒等の別の部材を挿入して合わせる工法です。
しかし、ドイツが発祥とはいうものの、昔からこの工法を石工(いしく)が使っていたようです。実は、一瞬でしたが、数年前のテレビで見たことがあります。
石を組んだ神殿等の建物にダボを使っていたようなのです。実は、それまで、合わせただけの石が何故ずり落ちないかが不思議だったのです。目から鱗(うろこ)でした。
当時の石工の子孫が今のフリーメイソンといわれています。当時、石工になるには厳しい条件があったそうです。五体満足、強固な意志と行動力、明晰な頭脳、勿論、豊かな想像力とセンス等もです。時には何世代もかけて大きい建物をつくることもあります。生半可(なまはんか)な根性では勤まらないことを考えると、当然の条件であったのかも知れません。
しかし、今日の「ダボ接ぎ」のサンプルはほんの数分で完成します。腰が壊れてはいても一人で可能な細工です。勿論、組み立て時には頑健なY社長が手伝ってくださいます。有難いことです。
依頼主でも簡単にできるものです。その意味では躊躇(ちゅうちょ)すること無く、全てをダボ接ぎにしても良さそうです。しかし、関係者の腕前拝見、ともいきたいところです。明後日の日曜日に搬出予定です。楽しみです。
後始末は、今回使ったツールの運搬です。単なるベンチですが結構な種類が使われています。両手に抱えて何回も車と往復します。場所を変えての作業に伴う宿命です。身体障害者には腰にズシリときます。衰えたものです。
昨日と変わって夕刻は寒いほどです。帰宅後は工房にストーブを焚(た)きます。実は、ランニングシャツにエンプロンの、作業中の出で立ちのままでした。作業中は快かったものの、ヒヤリとした風が気になります。またまたこれまでの服装に戻ることになりそうです。
2011/06/24(金)
19:04