
「当世事情」・・・SCB
暑い日です。首都圏ではSCB(スーパー・クール・ビズ)が市民権を持ちました。サンダル、Gパン、アロハシャツです。よく解らないことがありました。
ひとつは、そのSCBの中、本来?のスーツにネクタイで出勤したときの対応です。その服装でも可とするのか、反則扱いされるか、です。
それ以前に、やはり、違和感があるところでした。昔、お勤めしていた頃には、ネクタイを絞ると得体の知れない液体が滴(したた)り落ちていました。
その姿勢を誇りとしていた時代です。SCBは、見てくれよりも、服装をコントロールすることで仕事に対する集中力を優先することを目的としたことになります。
着物は暑いものです。浴衣もそうです。それを暑い夏にさりげなく着こなす文化もあった筈なのです。そのさり気なさの演出のために、水分の摂取を控えるという舞台裏もあったようです。
省エネのためのSCBのようですが、暑くてもさり気なく振舞う、これまでの文化を思うと少し複雑です。
「園芸事情」・・・ワラの代わりこのところ冬支度の薪の準備をしています。チェンソーを使ったことで結構な量の大鋸屑(おがくず)が発生しています。その処理は、これまで庭に蒔(ま)いたりストーブで燃やしていました。今日は発想を変えてみます。
イチゴのプランターに蒔いてみることにしました。見たことも聞いたことも無い方法です。しかし、理論的には何とかなりそうだったのです。それは、一般的にはワラ(藁)を敷いていることからです。これは、将来、実を直接土に触れさせないための配慮のようです。そのワラの代わりです。
仮に失敗したとしても、現時点では試す価値はありそうです。結果の如何(いかん)を問わず、善しとするところです。
「工房事情」・・・珠玉のとき
今日は注連縄(しめなわ)綯(な)いです。裏山の赤松に張るものです。実は、先般、この注連縄を完成させていました。しかし、『何となく釈然としないものがあります。やり直しましょう。』、の、「京ちゃん工房」の意向です。
実は、KUROOBIも何となくその思いがあっていたところでした。スタッフは、A工房のO氏を加えた、前回のメーバーと同様の3名です。おおむねは心得ている皆さんです。望むところでした。今回は、まず、わら(藁)の調整からです。縄は藁を次々に足していきます。スルスルとした綺麗な藁では摩擦が少ないようなのです。因(ちな)みに、綺麗な藁をガサワラというようです。
このガサナワでは絡みがうまくないようです。叩いて全体を軟(やわ)らかくします。使うツールは砧(きぬた)です。そのキヌタは軽すぎれば役に立たなく、重すぎれば振り上げる腕に負担がかかり過ぎます。その適当な加減が昔からの文化遺産のようです。
やはり、手に水ぶくれが発生します。縄は3本を基本に綯います。3名が代わるがわりに1本を担当して左に捩(ねじ)り、絡(から)めていきます。前回と違って硬い縄になりました。横綱の土俵入りに使っても良いほどです。
その作業の中、ご年配の京ちゃんから聞く有職故実(ゆうそくこじつ)が楽しみです。その殆どは初めて伺う情報です。しかし、つい半世紀前には常識であった内容です。
砧(きぬた)を使うのも、しっかりとした左捩りの縄を綯うのも初めての経験です。充実した、珠玉の時間を過ごすことができました。
赤松に張るのは来週の14日だそうです。町会の掲示板に告知されています。勿論?、制作者の一人のKUROOBIは欠席の予定です。地元の皆さんが集まる神事への出席は、晴れがましくおこがましい限りなのです。ひっそりと陰からフォローするだけで満足するところです。
夕刻、番町さんがお見えです。焼印をお届けして下さいました。先般3月の新幹線乗り入れの際に、K校が使ったものです。
実は、達人のI氏から簡単な作品を依頼されています。それに使うつもりのものです。有効活用したいところでした。
2011/06/07(火)
21:08