「園芸事情」・・・異なる次元

良い天気です。ここ数日続きそうです。当然のことながら、この天候と園芸作業とには大きい相関関係があるようです。

実は、昨日、津軽の田園地帯にお邪魔しました。いつもはホコホコと耕されている畑ですが、今年はまだ手をかけられていませんでした。

雨が続いた所為(せい)のようです。水分を含み過ぎていれば耕し難いのだそうです。晴天になり、そろそろ良さそうな頃に、雨になっていたようです。

我が畑?は1週間ほどまえに耕し、施肥をしていました。昨日めでたく苗を植えました。しかし、今朝見ると何となく変です。実は、苗の支柱を立てなかったことから、直接、枝を支えるポールに結んでいたのです。

今朝、新規に支柱を立てることにしました。当然のことですが、これまで根元から斜めになっていた茎(くき)が、ほぼ垂直になりました。やはり、こうでなくてはならないようです。

気をよくしているところにK社長がお見えになります。手直ししたばかりの自慢のミニトマトをご覧になります。すると『これは宜しくないです。今の時期はまだ被(おお)いが必要です。』、と訴えます。

実は、つい最近、彼も何だかんだの苗を畑に植えたばかりです。しかも、修練を積んだご年輩のご婦人から指導を受けていたのです。説得力があります。そして、『被いに使う肥料袋はたくさんあります。今持って来ましょう。』、と、即、Uターンして届けてくださいました。

ミニトマト、キュウリ、ゴーヤ、ピーマン、シシトウ等、合わせて13本に被せます。やはり、一般的な畑の雰囲気になります。今年は例年よりもはるかにパージョンアップした植え付けになりました。こうなったら、例年以上の収穫を見込みたくなってしまいます。


昼前、「ほたる湖」の田んぼを見学します。今日の朝刊に「熊が歩いていました。」、と載った場所です。少し不思議の感があります。

尤も、テン、タヌキ、カモシカ等が往来するところです。熊であっても不思議ではないことになります。

今日が「代掻き(しろかき)」だそうです。K社長、S氏、そしてF氏が動いています。「代掻き」は田植えの前に、水を入れた田んぼをかき混ぜて土の塊(かたまり)を砕く作業です。

雑草の出を抑制する効果もあるようです。これには田面を平面化するまでの行程を含むようです。

お邪魔すると既にトラクターが動いています。よく見ると運転しているのは60歳ほどのご婦人です。感激すること頻(しき)りです。達人のY女史です。

『コーナーは丁寧にかき混ぜます。丸く廻ると外側が高くなって、中心部分が深くなります。』等々と解説してくださいます。益々感激します。

良い見学をさせていただきました。実は、彼女は、伝統的なさまざまな作業の達人です。田んぼ、畑は勿論、炭焼きや縄綯いにも長けています。つい、あれやこれやのご指導をいただくことになりました。

機械で田面を整えた後は手作業です。丁度、野球のグランド整備に使うトンボのような道具を使います。3面の田んぼをあれよあれよの間に仕上げます。見事です。

今週の28日が田植えだそうです。当初はすべて人の手でと考えていたようですが、結局は田植え機を動員させるようです。しかし、それであっても手で植えるところもあるのだそうです。座学とは全く異なる次元の世界であることをあらためて認識させられます。


「工房事情」・・・必須条件

園芸の合間は「皮剥ぎ(かわはぎ)」です。先日いただいた青森ヒバの枝です。遅くなればなるほど剥ぎ難くなります。

剥いてしまえば、あとは長時間陰干しするだけです。少なくとも半年は自然乾燥させたいところです。

これは笛の材料です。自然の形が魅力です。さらに、廃材を利用ことに正義がありそうです。この材料を使った作品は一般には存在しないものです。完全オリジナルの作品を世界に発信できそうです。

しかし、この「皮剥ぎ」には特別の能力が必要とされます。まず根気です。それ以前に、如何に楽しみながら作業するかです。さらに、完成した作品を思い描きながらの作業であることも、必須条件のようです。

とはいうものの、この作業には無常の喜びが伴ってもいます。いつものことですが、皮を矧いだ直後の美しさと対面できることです。初めて外気に触れた姿には誰もが感激する筈です。

当初淡黄色だったものが、数分の時間の経過で深い黄色に変化してきます。これが見事です。その美しさが、もう1本、もう1本と単調な握力トレーニングを後押ししてくれます。

とはいうものの、今日は30本どまりになりました。一昨日運び込んだ量の約半数です。早く片付けて、新しく搬入するつもりです。

伐ってから間もない枝はなかなか手に入らないものです。納得する材料を手塩に掛けることが、さらに創作意欲を高めるようです。

2011/05/24(火) 19:31