早朝からの雨は昼前に上がります。工房内の清掃からスタートします。一般的には、掃除は前の晩には済ませておくべきものです。

そうすることで、一日の活動を綺麗な状態で終え、毎日が整然とした朝を迎えることができるようです。しかし、どうしてもこの掃除を翌日に持ち越す傾向があります。

今日は座学です。このところ、正確な組み木加工を簡単にできる方法を考えています。JIG(ジグ)の活用です。2~3の作品をつくるためだけでは決心がつかないところでした。

2~3であれば、寸法の設定を数回確認すれば良いだけです。しかし、数多くとなると集中力の持続に問題が出てきています。

テーマはトリマーやルーターを使う際の寸法の記憶にあります。極めてデリケートな値です。概ねコピー用紙2~3枚分の厚さの調整です。

「あられ組み接ぎ」は何とかなりそうです。マス(升)や箱等のコーナーに使われる接ぎ方です。当初、この名前の由来が解りませんでした。細かい加工では木口がアラレのように見えることからのようです。W工房の得意技です。

当面の課題は、「追い入れ接(は)ぎ」、「蟻溝接ぎ(ありみぞはぎ)」のスタンバイです。「追い入れ接(は)ぎ」は「どぶ入れ」ともいわれるようです。そして本命は「蟻溝接ぎ(ありみぞはぎ)」です。世界的には「ダブテール(鳩の尻尾)」の名前がついています。

昔から伝えられている木組みです。だれもが憧(あこが)れるものの、修練に修練を積んだ達人だけが可能な加工といわれています。

現代では、それらの加工が素人にも可能になっているようです。それにはJIG(ジグ)が不可欠のようです。そのJIG(ジグ)を今回入手しました。勿論、何がなんだか解らないままにです。

アキュレットガイドとSDJIG、3/8パイプゲージ、フレームJIG、そしてさまざまなインチ(inch)サイズのビットです。当初は全く解らないものばかりでした。

これらが一斉に到着したことが混乱を増大させたようです。開封後はそれぞれを整頓しておいたつもりですが、いつの間にかゴチャゴチャになっていたのです。


今日は解説書を見ながらの勉強です。活字を見るのは久しぶりです。責任転嫁することは筋が通らないのですが、この解説書の理解には相当な読解力と想像力が必要です。

現物を手にして5~6回読み返して、漸(ようや)く何とかなりつつあるところまで到達したようです。完全に理解した後に、解りやすい説明書をつくって製造元にお上げしたいところです。

しかし、一般的な工具の解説はこのようなもののようです。英文を和訳することはできても、そこにストーリーを持たせるまでにはなっていないようなのです。

更に、スリーブ、コレットスリーブ、コレットコーン等が先ほど到着しました。トリマーやルーターの6mm、12mmの軸径を1/4inch、1/2inchに変換するアダプター等です。しかし、WEBのカタログではこの種のアダプターにたくさんの名前があります。

コレット、スリーブ、コレットスリーブ、コレットコーン、コレットチャック、コレットナット等です。現在の工房KUROOBIに何が不可欠であるかをよく理解していないままの発注でした。ズブの初心者には仕方のないことのようです。少し時間をかけて再吟味する必要があります。それなりの覚悟を今晩醸成することになります。


昼前、製材所のY社長から電話をいただきました。『山に行きましょう。』です。青森ヒバの調達です。実は、先般「ウグイス笛」をつくりました。それは、製材した角材を丸棒に加工してつくったものです。よく鳴ります。

しかし、何かが変なのです。自然の枝を使うべきなのです。更に、廃材を使うことに正義がありそうです。以前、Y社長に相談したところ、『昨年、自分の山から伐った適当なヒバがたくさんあります。雪が溶けたら行ってみましょう。』、ということだったのです。


早速、達人のI氏に連絡します。違うバージョンのようですが、彼もまた「笛」の材料を探していたのです。そして3人で出かけます。

とりあえず、数百個分は確保しました。伐って半年ほどです。まだ皮は剥き易いようです。これからの暫らくは皮剥ぎに没頭することになります。

今日は日曜日です。しかし、山菜採りの車を殆ど見かけませんでした。午前中の雨が作用したようです。作業付近を観察すると、さまざまな山菜が目に付きます。

特に「アイコ」です。茎(くき)に産毛を持っています。Y社長は『ミズもアイコもいくらでも生えていますよ。』、とけしかけます。

裏山ですが、結構な道のりです。物音しない深い山です。小雨に濡れた新緑が眩(まぶ)しいです。熊が出ても可笑しくない場所です。しかし、『何十年もここで木を伐っていますが、見たことはないですよ。』、と勇気付けてくれます。

ミズ(ウワバミソウ)は20cmほどとまだ幼いです。近いうちにまた行ってみるつもりです。その時はチェンソーと斧(おの)を持参するつもりです。ヒバを伐採したときに雑木も伐ったようです。越冬用の薪としては最高級なのです。

実は、昨日の稽古の際、整骨院のF先生から、『歩かなければ筋力が衰えてしまいます。杖(つえ)をついてでも歩くべきです。』と指導されてもいたのです。

杖はすでに完成されています。しかし、それを堂々と使うには、まだ気力が充実していないようなのです。ある種の面子(めんつ)が作用しているようです。

多少の荒っぽさはありますが、深い山に入って重い斧を振り回すことはできそうです。多少なりとも衰えにブレーキをかけれそうでもあるのです。

2011/05/22(日) 18:54