
小雨から始まりましたが昼過ぎから青空です。風がやや強いです。昼前、達人のI氏とW氏がお出でになりました。
彼らは木工の求道とともに耕作もしています。朝からの雨のため、耕作活動がお休みのようです。これまで制作した作品をお持ちになりました。刺身(さしみ)等の料理をのせるトレイ、石鹸(せっけん)箱、押し寿司用の型枠です。
殆どがダブテール(あり組み)やあられ組みでジョイントされています。デリケートな加工を正確に綺麗に仕上げています。見事な作品です。参考になるものばかりです。近いうち、ヒントをいただくことになります。
W氏にJIG(治具)をつくっていただくことになりました。つい先日入手した丸鋸(まるのこ)テーブルに使うスライド板です。実は、彼の工房には、丸鋸用はじめトリマーで使う数十種類のJIGがあります。
時々お邪魔するときに観察しています。しかし、いざ自作するとなると、いつも記憶が薄れています。専門家に依頼することにしました。完成の暁には、フットワークが一段と変化してきそうです。
お昼は製材所のY社長のお宅でとりました。さまざまな情報を交換できました。近く、青森ヒバの山に入ることになります。
「京ちゃん工房」にもお邪魔しました。地元活性化についてヒントをいただきました。「注連縄(しめなわ)」づくりに招待されました。はじめての挑戦です。ワクワクしています。

明るい空になったことで、木々や草花が輝いています。赤い紅葉(もみじ)が葉を広げているところです。(雑草に埋まっているものの)サクラソウが満開です。シドケも林になっています。近いうち、また山に入るつもりです。
今夕は法事があります。昔、大変お世話になった方です。今、その方に教わったことを思い出しています。強烈に残っているものに、「不易流行」、「自在」、「スバルタの母」等があります。
「不易流行」は中国の「荘子」の言葉のようですが、日本では「芭蕉(ばしょう)」の言葉として伝えられているようです。「不易」は不変的なもの、そして「流行」はその時代時代の特徴のようです。
この正確な意味はよく解りませんが、芸術には、「不易」ばかりではなく「流行」も取り入れるべきではないか、という意味に勝手に訳しています。
「自在」は、『格に入りて格を出ざる時は狭く、格に入ざる時は邪路にはしる。格に入り、格を出てはじめて自在を得べし。』の「自在」です。格には、内部の事情、という考え方もあるようですが、物事の基本の意味のようです。
これも勝手に訳すとすれば、『(作品づくりは)基本の段階で止まるだけではいけない。しかし、基本を無視するとでたらめになる。肝要なことは、基本をマスターしたうえで、一旦、その基本から抜けだしてオリジナリティを目指す。』、となりそうです。

更に、「スバルタの母」にも鼓舞されました。『足らざるは一歩進んでこれを補え』です。これは戦場に赴く息子のスパルタに母が言った言葉です。
経済的に長い剣を買ってやれなかった母が、『短い剣しか買い与えることができません。相手よりも短い分は、自分が一歩進むことで条件は同じくなります。』、と諭した、というものです。
これらは、現在の工房活動にそのままあてはまる教訓ばかりです。永遠の課題です。そのご指導をいただいた方の7回忌です。昔のことを偲びながら、明日からの創作活動に思いを馳せるつもりです。合掌。