
午前中はやや風のある晴天です。その風が時折サクラの花びらを運んできます。吹雪まではいかない、一集団が20~30フレーク程度のパラパラとしたしたものです。
このサクラ本体は最も近い場所で10mも離れています。少なくとも10mは風に乗っていたことになります。
今日の工房活動は「杖(つえ)」の「漆塗り」だけです。作業自体は一瞬で終えますが、実際には乾燥するまで20時間ほどを要します。完成までは長期戦です。明日の結果が不満足であれば、また同じ時間をかけることになります。
今日は、「トリコシバ(クロモジ)」の仕掛けがメインテーマになりました。先日友人の山から採ってきた枝の整理がまだでした。これは煎じ薬(せんじぐすり)の要素になるものです。
クロモジの本来?の表皮は緑色です。しかし、実際には所々は黒くなっています。よく解りませんが、木自身が出す粘液のように見えます。
この黒い部分をタワシで擦(こす)って水洗いします。それを1寸ほどの長さにカットして陰干し(かげぼし)します。この行程に5時間ほども要します。
しかし、その状態からは、あとは時間が解決してくれます。その長短はありますが、丁度、漆の乾きを待つことに似ています。

この量で3年ほどは使い続けることができます。やがて季節が進むにつれてイカリソウ、ドクダミの収穫です。
やがて秋になって、ツチアケビ、サルノコシカケ、キササゲ等と続きます。数千年、数万年も昔から続く文化のようです。
「ヤマツツジ」の花が色づいています。庭のツツジの中では最も早く咲く種類です。雪で大分折れましたが今年も花をつけています。この花色の表現に困っています。
朱、サクラ、橙(だいだい)、赤、サンゴ(珊瑚)等に近い色ですが、「これだ」、という色の名前に辿(たど)りつかないのです。感じ方にもありますが、昔は下世話な色に見えていました。
しかし、何十年も毎年出会うことで、その価値観は変化してきています。初々(ういうい)しく、清楚な中に派手さのある、そして他の花には無い世界であることに気付いてくるのです。
「ヤマツツジ」の後、赤、朱、薄紫のツツジと続きます。そしてサツキが咲きます。これからの数週間は目まぐるしい、花との追いかけっこです。桜花のこの頃はまだ肌寒いです。ツツジ、サツキの花見も良さそうです。花見の宴(うたげ)を開くつもりでいます。

他方、ひっそりと咲いている花もあります。「スグリ(酸塊)」です。スズランに似ていますが、大きさは2mmほどと小さいです。
花の後は丸い実が生(な)る筈です。実は、ここ2~3年、小さい虫に犯されています。花後に葉が食べられるのです。薬を使わない庭では仕方の無いところです。少しビビリながら観察することになります。
昨晩、K社長とO社長がお出でになりました。ジャガイモづくりが愈々始まるようです。木灰(もくばい)は篩(ふるい)にかけて準備しています。身体障害者としては陰からひっそりと応援することになります。
また、そろそろ、賽銭箱(さいせんばこ)を山にあげるそうです。日本一の「赤松の巨木」の前です。実は、このお賽銭が管理費の一部になっています。
雑草とり、注連縄(しめなわ)はり等の費用に役立てています。勿論、箱そのものもお化粧もKUROOBIの完全ボランティアです。善き哉、です。
山に上げる前にお化粧です。今日、そのための「柿渋」を静岡県に発注しました。昨年からバージョンアップされています。容器がこれまでと違っていることと、在庫が「無臭」だけなのです。少し驚きました。
2~3日で到着する筈です。奥州最北端の1年はこれから始まることになります。