「園芸事情」・・・夜来風雨声昨日からの雨が今日は強風を伴っています。台風のようです。『・・・夜来風雨声 花落知多少』を思い出します。孟浩然(もうこうねん)の『春暁』です。
矢も立てもたまらず、近くの桜を見に行きます。見頃の桜が散っています。この風雨が影響しているかどうかはわかりませんが、散るにはまだ惜しい盛りです。
一説では、桜は風雨によって散るのではないらしいです。咲いてから一定時間が過ぎるまでは多少の風では散らないのだそうです。その期間は1週間弱のようです。
親鸞聖人(しんらんしょうにん)は『明日ありとおもうこころの仇桜(あだざくら)夜半に嵐の吹かぬものかは』と詠ったそうです。まだ子供のころの詩です。
『・・・仇桜・・・』には、「(散ってしまうかも知れない、と)気になる対象である」という意味がありそうです。いずれにしても、この時季の桜には翻弄(ほんろう)させられます。
雨の庭では「イカリソウ(碇草)」が花数を増しています。咲こうとしている花は多少の雨はものともしないようです。不思議なのは、秋に散った地表の落ち葉を持ち上げ、また、突き破っても芽を出している姿です。途方もないエネルギーが伝わってきます。
「工房事情」・・・中和研修課題として挑戦した「台?づくり」をほほ終えました。ほぼ、というのは、塗装の後始末がまだ残っていることによります。
サンダーをかけて塗ることを繰り返したものの、最終の仕上がりが不満足です。1500番あたりで軽く撫(な)でることで解決しそうです。
これまで工房内で養生していたものを、晴れて座敷に入れることにしました。高さが高さです。多少の存在感があります。話は飛びますが、台やテーブルの高さには昔から伝えられている決まりがあるようです。1尺2寸です。しかし、最近は1尺1寸が多くなっているようです。
今回の「台?」は1尺1寸7分にしました。囲炉裏(火鉢)の高さと一致します。一般的な座高の高さから算出された値のようです。
しかし、その使い易さ?が少し考えさせられる課題をつきつけています。用途です。本来はPC(ノートパソコン)を載せる台としてつくったものです。しかし、下世話な用途をも考えさせます。朝晩の味噌汁を置く台に丁度良さそうなのです。

今日は工房内の整理です。テーマは釘(くぎ)です。驚くのは、わずかここ2~3年の工房生活で膨大な量が蓄積されていることです。
悲しいことは、同じ種類がたくさんあることです。買い置きがあることを失念して新しく買い求めた結果のようです。
この記憶喪失には、整理整頓の頻度を高めることで中和できそうでもあります。昔、高齢になった祖母が、いつも箪笥の整理をしていたことを思い出します。おそらく、どこの段にとのような着物が仕舞われていたかを確認していたのかも知れません。今になって納得する世界です。
夜になっても頻(しき)りの雨です。桜花を気にしながらのご酒です。明日の朝、再び確認せざるを得ないようです。