「園芸事情」・・・痛し痒し

今日も霧雨です。傘(かさ)の必要でない程度ですが風が強くザワザワした日です。雪から続く湿り気がシイタケ(椎茸)の発芽を促しています。

キノコの収穫時期は一般的には秋のイメージがありまます。しかし、この菌は春秋の、年2回収穫できる種類です。いつまでもキノコが発生するものではなく、通常は菌を植えてから4~5年が目安のようです。

春に植菌して翌年の秋にワンサカ出ます。現在芽を出しているのは、植えてから5~6年は経っているようです。近年はポツリポツリと出る程度です。

今春、やや重そうなものを残し、残りはストーブの薪(まき)用に処分しました。その処分を免れたホダ木です。

春に出るキノコも秋のものもキノコには変わりは無いのですが、最近は春のものを珍重しています。虫の出る前に収穫できるからです。特に、干しシイタケにするときには春に限るようです。昔、秋に収穫したものを干したことがあります。少し大変なことになりました。

冬を越した万年青(オモト)やワサビ(山葵)、そして春一番に出たキクザキイチゲ、ギョウジャニンニク、フクジュソウ等が、遅れて芽を出した蕗(フキ)に追い越されてしまいました。これから秋まではフキの葉の下に隠れて過ごすことになります。

実は、20年ほども前、このフキを庭の下草として採用しました。棄て難い濃い緑色に魅せられました。しかし、下草とはいうものの背丈が180cm以上にもなる種類です。痛し痒しの世界です。

いつの間にかオダマキ(苧環)は10cmほどにもなっています。ベニシダレ(紅枝垂紅葉)の芽も出始めています。秋のようなザワザワとした寒さの中ですが、確実に春は巡っていることになります。


「工房事情」・・・6/6面

次第に得体の知れないものに成長してきています。台のような、椅子のようなものをつくっているところです。実は、先日、たくさんのガラスをいただきました。

折角のお心づかいです。今回の工房活動は、それを使って、身近に置くものをつくる試みです。

作業のスタート時点で決意したことがあります。釘(くぎ)を使わないで、全てを「ホゾ組み」、「ダブテール(蟻組み)」にすることです。技術修得のための研修課題のつもりでもありました。そして既成概念の無視と完璧な加工です。

とはいうものの、妥協の毎日が続いています。貧困な想像力、加工に耐えない未熟な技術の所為(せい)のようです。当初は1/10mmまでも几帳面に扱ったものが後半にはアバウトになってきます。

そのツケが組み立て時に出てくることは解っているのに、です。気合が少しずつ萎(な)えてくるのが切ないです。

つくりたいものをぼんやりイメージし、当面する課題をひとつひとつ解決していくことが目的です。四角い箱の6面中、今日はその最後の面です。既成概念の無視、とは豪語したものの、結果はありきたりの姿になりました。

本来は別の格子にするつもりでした。実は、中国や韓国の時代劇には見事な格子が登場します。その極一部分を具体化するつもりでした。

しかし、工房の棚(机)に積んでいる、以前つくった格子(こうし)が目に付いてしまいました。飛び込んで来た、というべきでしょうか。勿体無さもありますが、運命的でもありそうです。即、妥協です。気力の衰えも手伝ったようです。

しかし、フレームとの接合には気合が入ります。ホゾとホゾ孔がピタリとの一致することが最低限の不可欠の要素です。そして、強度の確保上、単純?な「ホゾ組み」と「ダブテール接ぎ」の併用です。後戻りのできない一発勝負の世界です。

勿論、最終的には接着剤を使います。しかし、仮組み段階のホゾ組みだけで、前後左右上下がキッチリと固定されなければ納得できないところです。簡単なパズルのようなものです。

何とか、面の6/6を終えました。そして仮組みしてみます。クランプを使った締め付けは未だです。多少?の隙間には目をつぶることにします。そして主人公のガラスをのせてみます。5/6の段階ではまだ多少のグラつきがありましたが、ビタリと固まっています。


載せたガラスを金槌(かなづち)でコンコン叩いてみます。勿論、恐る恐るにです。やはり、これまで知っていた普通のガラスとは違うようです。音自体が違うのです。

或いは、75kgの体重にも耐えるのかも知れません。折を見て試してみるつもりです。これは砕けない種類のガラスです。仮に不幸な結果になったとしても、同じガラスが他に10枚ほどもあるのです。試す価値はありそうです。

尤(もっと)も、椅子として使うときには上下を逆にする設計です。甲板が7分板です。まだ試してはいませんが、平和な気分になる筈の椅子です。そのときのガラス面は下になることから外すことになります。この、少し?グジャグジャするところが、今回の不本意な設計のひとつです。

結局、パーツ数は32の部材、ホゾ加工箇所31、ダブテール加工箇所16です。合計47箇所の接(は)ぎになっていました。そのオス型とメス型です。いつの間にか94箇所の加工をしていました。時間をかけ過ぎたことも肯(うなず)けます。

しかし、思い出してみると、実際の作業時間は然程(さほど)ではなかったようです。単に考える時間だけが過ぎていた感があります。プロの皆さんは、おそらく半日ほどで完成する程度の作業量です。ま、こうなった以上は徹底的に鍛えてやりたいところです。

当面する課題は幕板(まくいた)?の図案です。鉋(かんな)をかけただけのストレートな形にはそれなりの清潔さがあります。しかし、自分で使うものです。ちょっとした遊び心も表現したいところです。

2011/04/22(金) 19:10