「園芸事情」・・・風媒花?

朝方、東京のT氏から『高音の出がよくありません。桜は散りましたが、目下ウグイス笛の練習中です。』の電話がありました。『今週末、お見舞いに伺います。』とのことです。

宮城県の皆さんとともに、当地にお出でになるそうです。被災地の皆さんが、その煽(あお)りを受けた奥州最北端の観光地にお出でになるのです。素晴らしいことです。徹底的にガンガンやりたいところです。

当初は、お笑は勿論、歌舞音曲までも遠慮しました。3月末は、花の東京でさえ「花見」の自粛です。しかし、今になっては、経済活動の低迷がその対応に変化を与えてきていることに気付きます。

全てが相関関係にあるからです。昨日になって漸(ようや)く『単なる自粛であれば国全体が萎縮してしまいます。』のメッセージが内閣府から号令されました。

更に、『連休中は、全国民1人1回は旅行してください。』、の号令も出さたようです。先ほど届いた地方紙では「大手クリーニング業者」の事情が紹介されています。

当地に限らず、宿泊所関係はじめ、食料等を扱っている商店、そして、土産店等には大きく作用しています。遅きに失するむきは大ですが、今回の号令は当然のことです。


昼前、別の友人からお誘いの電話がありました。『桜が咲きました。お出でになりませんか。』です。花の東京では散ったとしても、当地ではまだ咲く時季ではないと思っていたところでした。早速お邪魔しました。

午後の陽光をサンサンと受けてあれやこれやが咲いています。その中に、昨日の日記で触れた黄色のレンギョウも見えます。やはり春のようです。

話は飛びますが、桜は梅と同じように花の後に葉を出します。レンギョウもそのようです。一般的には風媒花に分類されるようです。これは虫をあてにしないで、風で花粉を運ぶ花から命名されたようです。葉が茂ると花粉の飛散の効率が落ちるからです。

しかし疑問があります。蜂蜜です。桜や梅の蜂蜜もあるようです。だとすると虫媒花に分類されても良さそうなのです。小学校の頃から理科は大嫌いでした。


「木工事情」・・・絵に描いた餅

箱のようなものをつくっています。いつものように、事前の設計図はつくりません(?つくれません)でした。これは、常に柔軟で臨機応変への対応を楽しむことをも目的としたからです。

四角形の箱は12本のフレームからなります。その柱を1寸5分の垂木(タルキ)にしました。また、面の数は6になりますが、その中の2面の下拵(こしら)えだけは終えています。

その2面のフレームのコーナーの8箇所は「留め接ぎ」です。これは、それぞれの木口を45°にカットして両者を合わせる方法です。木口を外に出さないことを目的とした昔からの技法です。将来はかんざし(簪)を刺し込むことになります。専門用語では「雇いざね接(は)ぎ」、または、「かんざし(簪)接ぎ」と伝えられています。

話は飛びますが、プロの皆さんは、木工の加工方法を、期待する結果の優先順位によって決めるようです。強度だけの優先、概観だけの優先、そして強度と概観の両者を優先させるものです。それらの如何(いかん)に応じた加工方法があることが伝統文化の素晴らしさです。感激します。

今回の目標は強度も概観も優先させたいところです。しかし、素人には更に第3の要素が絡(から)んできます。作業の難易度です。これが最も優先されることが情けないところです。

いくら望んでもそれを実現させるだけの技量が伴わなければ、現実性の無い絵に描いた餅のようにナンセンスなのです。下手は下手なりに腕を研きたくなる所以(ゆえん)のようです。

取り敢えず2面の加工は終えたものの、3本目のフレームで作戦の構築に入ります。2面を上下としたとき、その2面を支える柱にあたる角材の組み方です。4本の柱です。上下の面を「留め接ぎ」にしていることで、この3本目を「留め」にすることは出来ないようです。

結局、「ホゾ組」を考えました。これは接続する柱の先端に出っ張りをつくり、他方の、孔を穿(うが)った受ける側に刺し込む方法です。凸部分の出っ張り側が「ホゾ」で、凹部分の孔を「ホゾ孔」というようです。


ところが、この加工方法が少し厄介です。柱の一方に2箇所のホゾをつくるつもりです。それを45°に加工済みの「留め」の両者に刺し込むつもりです。

ただそれだけのことですが、ホゾとホゾ孔の数はそれぞれ16箇所ずつです。それらがピタリと一致する位置であることが要求されます。

素人の腕前では手鋸(てのこ)は無理のようです。考えた結果がテーブルソーです。一旦刃の位置を設定することで全てのカットが同じ位置になる筈です。しかし、加工する面が木口のことから工夫を要します。それなりの仕掛け(JIG)が欲しいところです。

当初懸念したのはキックバックを含めた加工材の安定度です。しかし、結果的には大成功です。簡単なし掛けでしたが見事な仕事をしてくれます。

しかし、JIGを使った後は鑿(のみ)と手鋸で手をかける必要があります。顕著に鋭利でない鑿です。しかし、電動ではないコツコツとした手作業の中に不思議な楽しさもあるものです。

ホゾの一応は完成です。次はホゾ孔の加工です。愈々勝負の瞬間です。一方が固定してしまったことで、他方の孔の位置がホゾとピタリと一致させることに気を使います。ピタリ、というよりもギシッと嵌(は)めたいところです。

様子を窺うと、ホゾがやや太いようです。ホゾの太さは受ける孔の大きさに正比例し、更にその柱の強度に反比例するようです。場合によればホゾの太さの微調整も考慮に入れることになりそうです。いずれにしても微調整は一瞬の筈です。最終的な決断は明日の楽しみに残すことにしました。

待機している次の課題は側面のつくりです。いずれにしてもフレームの補強は欠かせないようです。何とかクラシックバージョンに仕上げたいところです。


午前中、IK氏からも電話を戴きました。元気な声でした。ホッとしているところです。明日、お邪魔するつもりでいます。

2011/04/18(月) 17:30