「園芸事情」・・・正解

強くはないシトシトとした雨です。沐浴時の早朝から終日続いています。昨日まではやや乾燥ぎみでした。良いタイミングのようです。花粉は今日も元気に飛んでいるようです。

久しぶりに川原に降りてみました。前回見たときと様相がガラリと変わっています。アサヅキが1尺近くにもなっています。出始めのころは美味しくいただいたのですが、こうなってはもはや硬くなっていそうです。

このアサヅキの定番のレシピがあります。身欠鰊(ミガキニシン)と卵の殻煮(からに)との酢味噌和えです。このレシピは一般的にはニラ(韮)を使うようです。しかし、春一番に出るアサヅキは格別です。

春一番が似合うものは、このアサヅキの他にたくさんあるようです。花ではフクジュソウ、ワサビ(山葵)そしてカタクリ等があります。カタクリは地元前沖の島では今が盛りのようです。

しかし、春一番に咲く花にはスイセン(水仙)も加わる筈です。未だだ、未だだと思っていたのですが、川原の水仙は満開です。これは、数年前までは庭にあったものです。それを移植したものです。スイセンが嫌いなのではなく、木が主体の庭には似合わないようだったのです。

殊更に構えた空間でないところに、普段着でいながら派手にパッと咲く姿は、やはり普段着の空間でこそ存在価値があるようなのです。太宰の、『富士には月見草がよく似合う』の世界です。花それぞれにも似合う場所とタイミングがありそうなのです。

話は飛びますが、国民的に支持を得ている、春を代表する花にサクラ(桜)があります。今の御世(みよ)はどうなっているか解りませんが、半世紀以上前の国語の教科書の出始めが「さいた さいた さくらが さいた」だったようです。

しかし、海を越えたお隣の国の教科書は「さいた さいた れんぎょうが さいた」で始まっている(?た)そうです。すべて、その状況に応じた見方がすべて正解のようです。昨日した価値判断が今日になって変わっても何ら不思議ではないのです。


「工房事情」・・・フォルクローレ

箱のような、机のような、台のような、引き出しのようなものをつくっているところです。これは練習課題として取り組んでいるものです。作業時間よりも考える時間のほうが長い悠長な試みです。

自分で使う箱です。格子もそうですが、他の面にも自身の好みを表現すへきのようです。当初からガラスは決まっています。2面目を格子(こうし)にするつもりでした。しかし、ガラスと格子を合体させての1面になりました。残りの作業が2/3から5/6に変化したことになります。

今日が2面目です。これには単なる板を考えました。厚手の7分板です。しかし、幅が幅だけに2枚の板を接(は)ぐことになりました。相欠り(あいじゃくり)です。2枚の両者を1/2ずつを欠くことで表裏とも同一平面に納まる筈です。

しかし、その1/2の値の設定に気を使います。定規で寸法を読み取ろうとするのですが、ボンヤリしてきています。老眼に乱視が進んでいるようです。

話は飛びますが、100円ショップで扱っている度は3.5までです。既にその域を超えているようです。愈々(いよいよ)眼科のお世話にならざるを得ないようです。


結局、頼りになるのは勘(かん)だけです。ツールは2種類です。最初にテーブルソーを使い、仕上げはルーターです。これは、ルーターに負担をかけないためです。W工房から教わりました。

刃の設定もまた2回になります。しかし、多少の眼違いはあったものの、何とかそれらしくなったようです。

本格的にはまだ固定はしていないものの、これで2面が完成です。残りは側面?の4面です。図案的には、可能な限り、古来からのフォルクローレを表現したいところです。和(なご)みがありそうなのです。

話は変わりますが、このフォルクローレにはさまざまな意味があるようです。一般的な解釈は、中南米の民族音楽です。これを日本に紹介したのが津軽のT氏です。長い間、フォルクローレを紹介する番組を持っていました。

その彼が中南米から帰国した折、『音楽だけがフォルクローレではありません。下駄(げた)も日本のフォルクローレです。』、と紹介していました。JT氏です。記念にウナ・ペソをいただいた記憶があります。40年も昔のことです。

レンギョウ同様、お国柄で違うオリジナリティーがフォルクローレのようです。日本では太陽よりも月に惹かれる傾向があります。快晴よりも、今日のようにシトシトと降る雨等です。表現し難い感性の世界の表現です。

現在手がけている台へのフォルクローレの移入というのは、その下駄や扇子、琴柱(ことじ・琴の弦の支柱)、打ち出の小槌、鉞(まさかり)等です。花ではサクラ、ウメ、キキョウ、タチバナ等でしょうか。特に、下駄や琴柱にあっては残しておきたい、失われつつあるフォルクローレです。

2011/04/16(土) 20:51