「園芸事情」・・・鎌首

日中は昨日よりも気温は高くなったようです。しかし、朝は依然として寒く、ストーブ無しでは集中力が散漫になります。青空ですが風は強く空気が乾燥しています。

今日は花粉の飛散量が顕著に多いようです。鼻がグジャグジャ、目がショボショボしています。風邪(かぜ)の症状に似ています。

話は飛びますが、今回の震災に係わる放送の中で、しばしば、『歯磨きを励行してください。風邪の予防になります。』の指導がありました。我が意を得たり、でした。昔は口を綺麗にすることと風邪との関係をよく理解していませんでした。このことを説く権威の方も居なかったようです。

しかし、今になって納得します。自身を振り返ってみると、咽(むせ)る等で、食物や唾液を誤って気管に入れた後に気管がゼイゼイし、やがて本格的な風邪に至ったことを思い出すのです。

気管は口の中で育つ雑菌に弱いのだそうです。時々水を口に含むだけで風邪の予防になるようです。食道にゴクンと飲み込んでも効果はあることになります。或いは、ガムにもその効果があるのかも知れません。

今回の『歯磨きの励行』は、その意味の風邪防止対策だったようです。これまで明確に訴えられたことが無いだけに新鮮な情報でした。優秀な妙薬を使うこと無しの原始的な対応にこそ本質が潜んでいたことになります。感激し、そして納得すること頻(しき)りです。


庭の草花が次から次に芽を出し始めています。白根葵(しらねあおい)も鎌首(かまくび)を擡(もた)げています。よく解りませんが、芽が土の表面を破って出る形には何種類かあるようです。今は小学校3年生の理科で習うようです。しかし、これまで皆目(かいもく)曖昧模糊(あいまいもこ)のジャンルでした。

葉がスッと天に向かって伸びるもの、そしてムニュッと鎌首のように出るもの等です。話は飛びますが、この鎌首というのは湾曲した鎌のような首です。蛇(へび)やカマキリ(蟷螂)等が頭を擡(もた)げる様子に似ています。話は戻りますが、この白根葵はその鎌首のように出ます。地表から出て成長する様子は動物のようにドラマチックです。


「工房事情」・・・海のもの?

その風邪もどきの中の、昨日から始めた台づくりです。本来はPC(愛用のノートパソコン)を載せる台です。しかし、手をかける毎に得体の知れないゴールに向かう傾向があります。今日は、台というよりも箱になってしまいました。

四角い箱の12本のフレームを3寸5分の垂木(たるき)にしています。そのフレームのコーナーの処理にこそロマンが秘められています。今回は練習も兼ねたものです。これまで経験していない、新しい分野に挑戦したいところでした。しかし、花粉症が作用しているのか、調べるとクラクラしてきます。

平打ち接ぎ、打ち付け接ぎ、包み打ち付け接ぎ、片胴付き追い入れ接ぎ、二枚組み接ぎ、五枚組み接ぎ、留め形通しほぞ接ぎ、上端留めほぞ接ぎ、剣留めほぞ接ぎ、平留め接ぎ、欠き込み留め接ぎ、引き込み留め接ぎ、蟻手千切り引き込み留め接ぎ、雇いざね留め接ぎ、留め形隠し三枚接ぎ、留め形あり三枚接ぎ、留め形隠しあり三枚接ぎ、二胴付き平ほぞ接ぎ、三方胴付き平ほぞ留め形隠し三枚接ぎ・・・等々です。

結局、45°の留めに妥協です。いつものことですが、一旦カンナ(鉋)をかけると先を急ぎたくなるのが不思議です。折角の楽しみの芽を自ら摘んでしまったことになります。将来はカンザシ(簪)を挿すことになりそうです。


さて、6面の1面はガラスのつもりです。2面目を格子(こうし)に考えました。これには1寸の垂木にしました。本来の「組子」は互い違いになっているようですが、これも同じ方向で妥協です。

しかし、両者は相欠り(あいじゃくり)で接合します。それぞれの相関関係上、寸分の違いも出したくないところです。

加工ツールは卓上丸鋸(まるのこ)です。以前何回か経験済みです。紙一枚の厚さが問われる加工ですが何とかなったようです。ま、75点あたりでしょうか。惜しむらくは、カンナをかけたばかりの折角の青森ヒバに、黒く潤滑油が付着しています。不本意ですが、サンダーに頼ることになりそうです。

当初は難しい加工をキッチリとすることが目的でした。次第に次第に妥協が市民権を持ってきます。しかし、当初掲げたレベルが高ければ高いほど、相当な妥協があったとしてもゴール時点ではこれまでよりも成長した結果になりそうです。やはり、志は高きに置くに如くものはなさそうです。

6面の内の2面の見通しがついただけですが、この時点で既に得体の知れない、これまで見た事のない風貌を呈してきています。行き着く先が楽しみです。この、海のものか山のものか解らない将来の見通しの曖昧さがのぞむところなのです。

2011/04/14(木) 20:07