
寒い日です。工房の薪(まき)ストーブはガンガン燃えてはいるのですが、手が冷たくなるほどです。昨日よりも寒く感じます。
この体感温度は、湿度、風力、雲等の物理的な条件に左右されるようですが、或いは、体調や精神状態にも関係しているのかも知れません。
今日も「箸置きづくり」とともに「箱づくり」です。特に「箱」は組み立て段階です。面白い作業の連続が気温に対する反応を無防備にさせたことも考えられます。
「箱」の組み立ては大小それぞれ2個ずつにするつもりです。寸法に気を使った部材ですが、実際に組み立ててみなければ100%の納得が得られないことが情けなくもあります。
逆に、「不具合は絶対に無い」と思ってはいても確認することがこの世界の作法のようでもあります。
一種の「吟味(ぎんみ)」です。料理の世界では特にそうです。毎朝の味噌汁であっても必ず口に含んでその状況を確認します。入れたてのコーヒーでさえそうです。昔通った喫茶店では店長のS氏がその都度バースプーンで確認していました。

また、少し違いますが数学の検算にも似ています。小学校で習った記憶では、1+2から3を導いたとき、3-1が2であるかの確認を勧められたようです。
時間があるときには3-1もやっていたようです。・・・それでも間違っていたことが不思議でした。先入観念がどうしても働く世界です。
今日の「吟味」のポイントは寸法の確認もありますが、組み立ての手順もあります。部材の寸法の誤差は±0.2mmほどにしたつもりです。しかし、実際には1mm弱ほどの隙間が生じます。数枚を接(は)ぎ合わせたことが関係していそうです。
依頼者は『その程度のトラブルは全く問題の無い箱です。アバウトで十分です。』、と言ってくださいます。しかし、ある程度の微調整は余儀なくさせられます。
そして手順です。特に「小」の箱は14ほどの部材の組み合わせです。手順によっては最後まで進めなくなります。そして安定度を保持しながらの組み立てを考えるべきです。
使う釘(くぎ)は直径0.9mm、長さ16mmです。1個の組み立てに41本ほどを打ちました。結構デリケートです。打ち付ける面を水平に安定させるともに、予(あらかじ)め1枚目に打ち付けておきました。素人には有効な手段のようです。

完成の一歩前の「孔あけ」です。実は、満足する結果をまだ確認していないことで億劫(おっくう)さのあった工程です。達人のI氏から譲られたボール盤にフォスナービットを装着しました。
意外に簡単な作業で綺麗な仕上がりになりました。当たり前、といえばそれまでですが、やってみなければ解らない世界です。
今日は「小」1個だけの組み立てに止まりました。その遅々さにもどかしさはあるものの、ま、楽しみながらの作業に如(し)くものは無さそうでもあります。
断続的にチリチリと降っていた雪がおさまり、夕刻になって明るい青空に変わりました。明日から暖かくなりそうです。大いに歓迎するところです。