曇(くもり)り空の中、時折の雪、雨、そして吹雪です。一昨日お出でになったY君が昼前に帰りました。いつものパターンです。穏やかな日曜日です。

日課の「箸置きづくり」と並行して、昨日から「箱づくり」に手を掛けています。他から依頼されたものです。

条件がいくつかあります。つくりは極力単純、そして、材は「青森ヒバ」等々です。とはいうものの、幅広(はばひろ)の青森ヒバは希少で高価です。さまざまな幅を効率的に接(は)ぐことにしました。

単純なつくり、とはいうものの、要点は押さえる必要があります。当面20個ほどをつくるつもりです。それら全てを一斉に加工するには不安があります。スタートの1つの目論み(もくろみ)を誤れば、全ての誤りになります。

これまでの人生で、頭の中だけの納得にエラい目に遇わされています。今日はその学習を生かすことにしました。サンプルづくり、です。

話は飛びますが、小学校時代の算数のテストは多くが98点でした。間違いの殆どは、1+1=1、1×2=1、そして表と裏等の勘違いの類(たぐい)です。

絶対?に間違う筈(はず)が無いものを間違っていたのです。それ以来、自信喪失(そうしつ)に陥(おちい)り、検算の励行をするようになっています。

今もその傾向は脈々と残っています。間違う筈の無い、上下や左右、更に表裏さえも取り違えることが屡(しばしば)です。今では、同じ場所の寸法を4~5回も測っている有様です。

それでも間違うこともある始末です。生まれたときに忘れてきた能力なのかも知れません。

サンプルづくりは、丁度その検算に似ています。今回使ったツールは、幅の加工には卓上丸鋸(まるのこ)、長さ加工にはスライド丸鋸です。当初はルーターも使うつもりでしたが必要なさそうでした。


準備した材を如何(いか)に無駄に使わないかの組み合わせはジグソーパズルのようなものです。結構な頭の体操です。

1個に要する部材の数は16~7になります。ビビりながらも、何とか基準となる部材のカットを終えました。しかし、それだけでは頭の中だけの納得です。安心のできないところに悲哀があります。

既に衰え始めた頭脳には検算が欠かせなくなっています。忘れ物の有無と寸法の再確認のためには実際に仮組(かりぐみ)するに如くものは無さそうです。

さて、仮組みのツールはマスキングテープです。絆創膏(ばんそうこう)のようなものです。やや心細いものの、組み立てた結果の様子が伝わってきます。

その状況確認だけで十分です。満足するところです。結局、まあまあの結果です。


その段階で過去は忘れて実際の組み立て方法に思いが馳せます。現金なものです。実は、青森ヒバは目に沿って割れ易い性質があることに憂(うれ)いがありました。

特に、木口(こぐち)ギリギリに打つ釘(くぎ)です。一発勝負の単刀直入はナンセンスです。試行が欠かせないところです。

材の厚さは3分板にカンナ(鉋)をかけた8.5mmほどです。工房にある最も細い釘の1.3mmでは見事に割れます。即、隣町のHC(ホームセンター)の物色です。

それらしいものに0.9mmがありました。工房に持ち帰って試してみると見事に成功です。因(ちな)みに290本で97円です。使えそうです。

部材の寸法が一旦決まれば、あとは憂慮(ゆうりょ)の無い単純作業(の筈)です。一瞬の作業時間が解決してくれそうです。

2011/02/27(日) 20:50