予報どおりの晴天です。朝から雲ひとつない青空は久しぶりです。この青空がアクティビティー(activity・・・能動的)にしてくれるのが不思議です。曇天(どんてん)や雨天も好きなのに、です。

「型嵌め(かたはめ)パズル」のパーツの青森ヒバ化をすることにしました。数種類の丸棒づくりです。これまでの試作段階で使ったのは「米ヒバ」です。機能的には問題は無いのですが、香りは「青森ヒバ」と違います。是非は別にして、ツーンとした香りです。

実は、「青森ひば」でつくられた丸棒は市販されていないのです。当然、一般的でない素材に拘(こだわ)りたいところです。そうでなければ、他に発信する意味もまた無くなりそうです。置くだけで周囲を浄化する青森ヒバです。差別化があって然るべきなのです。

丸棒はこれまで何回もつくっています。使ったツールにも歴史があります。鉋(かんな)からスタートし、ディスクグラインダー、そして鉋に戻りました。

もちろん、すべて手作業です。最近になって漸(ようや)く旋盤(せんばん)が登場しました。一転して文化的工房になりました。反面、完全手作りのプライドも失われたことにもなりそうです。

旋盤を使った初めの頃は垂木(たるき)の角材からスタートしていました。出っ張り部分を削除することで円柱になります。使うツールは「ラフィング・ガウジ」というターニングツールです。イングランド製の優秀な刃物です。


しかし、今回は予(あらかじ)め90°部分を削除することにしました。使ったツールは「手押しカンナ(鉋)」です。

本来は「鉦(かね)だし」を目的としたツールのようです。鉦だしというのは材の直角化です。しかし、実際には、定規(じょうぎ)のフェンスは角度調整が可能になっています。

この「手押しカンナ(鉋)」は、工具の中で最も怪我につながる、と聞いたことがあります。恐れをなして、あまり使っていませんでした。今回は勇気を奮って挑戦することにしました。どうやら快晴の所為(せい)のようです。

直角部分をある程度削除するだけで「ラフィング・ガウジ」にかかる負担は極度に減少します。結構効率的のようです。実は、今の作業は将来の量産に耐えうるか否かの試みでもあります。貧困な予備知識を補うには、新しい試みへの挑戦意欲だけしか無いようなのです。


求める丸棒の直径は33.8mmです。「ラフィング・ガウジ」を使った大雑把な加工は35mmほどにしました。その後、鑢(やすり)の細かい目を使います。仕上げは数種類の目のサンダーが担当します。不思議な現象ですが、期待通りの寸法になります。

昔は考えられなかった加工を瞬時?にできる環境を歓迎するところです。その反面、簡単に出来る作品がつまらなく見えてもきます。苦労しなければ出来ないことに価値がある、という感覚には相容(あいい)れないものがありそうなのです。


この作業には微粉末の洗礼を余儀なくされます。多少、気管がゼイゼイします。しかし、世界の秀木の青森ヒバです。体には良さそうでもあります。

しばらくお休みしていた旋盤です。明日からは微粉末に塗(まみ)れる毎日になりそうです。当面する課題は、直径12mmの丸棒づくりです。


2月も半ば過ぎです。年度末の人事に伴う慌(あわただ)しさがあります。また、4月10日投票の県議会選挙の動きもあります。ひっそりとした工房生活ではあっても、あれやこれやの分野から助っ人の要請があります。

自分では気付かない自分の顔を見る毎日です。勿論、世のため人のための援助はいっこうに吝(やぶさ)かでは無いスタンス(stance)です。たくさんの方々にお会いした一日でした。


放射冷却のために、今晩はシバレるようです。しかし、明日の青空がまたまたactivityにしてくれそうです。

2011/02/21(月) 18:59