
この日記を数日間お休みしました。ご心配に深謝し、ご容赦いただくところです。失礼しました。
実は、先日、PCのクリーニングをしました。予想外に手間取りました。30~40万ほどのファイルの確認に72時間以上も要しました。気力や体調不良に影響されたものではないものです。
「越冬事情」・・・千夜一夜物語正月はじめから降りっぱなしの雪でした。屋根も庭もスッポりと埋まっていました。しかし、2月に入って間もなくの暖気でカラリと一変しています。
陽光、気温、そして適度な風が雪を融かしていきます。それも、瞬(またた)く間にです。タイヤショベルやスノーダンプとは異次元の能力にあらためて気付かされます。
工房の屋根に乗っていた雪も、今は皆無です。実は、一昨日、手を貸しました。軒(のき)にへばりついた氷を落とすとゴーッとスライドして落下しました。屋根一面の雪があれよあれよの間にです。丁度、千夜一夜物語の空飛ぶ絨毯(じゅうたん)のようでした。
雪の厚さは20~30cmでした。その雪に足を乗せていれば4m下の川に落ちていた筈です。勿論、ああなればこうなる、という学習は何回もしてきたつもりです。雪下ろしの基本のひとつです。
昨日今日はその暖気も遠慮しています。新しい積雪は殆ど無いものの、最高気温でも氷点下です。今朝は工房の水桶(鍋)に薄氷が張っています。
吉丸一昌が書いた「早春賦(そうしゅんふ)」の世界です。「春は名のみ・・・」です。一瞬はその気にはなるものの、文字通りの春までにはまだまだ時間がかかりそうです。
「工房事情」・・・力山を抜き先般、「昇り人形」に誘惑されました。手探(てさぐ)りの試行錯誤からのスタートでした。やってみると、それらしい雰囲気と様子がつかめるものです。一旦様子がわかるとバージョンアップをしたくなります。
まずは人形のキャラクターです。「鯉幟(こいのぼり)」に続いて、元気な「赤ん坊」を考えました。「金太郎」をイメージしてのものです。簡単な原稿をつくりましたが、やはり、洗練された図案には至りませんでした。
「赤ん坊」の頭部は「糸ノコ」で切り離されています。やはり外れます。胴体と頭部を固定することにしました。脇の下から孔あけビスを揉(も)み、「竹ヒゴ」を差し込むだけです。
このサンプルは機能的には問題なく、スルスルと昇っていきます。まあまあ、のようです。次に、この「赤ん坊」にアクセントをつけてみました。
「山」です。「赤ん坊」が「山」を持ち上げている構図です。他の作品には見かけないキャラクターの筈です。謂わばオリジナルのようです。

当初、「赤ん坊」と「山」とを別のピースにしました。残念ながら、昇る速度に緩慢さが生まれます。今日は、これらを一体化してみました。
糸ノコの扱いには然程(さほど)の差異は無いものです。しかし、頭部や「腹掛け」等の顔の輪郭をトリマーに任せてみました。
やはり、潔(いさぎよ)さは失われるようです。不満足であれば、勿論(もちろん)、後刻、切り離して竹ヒゴで固定はできる筈です。もう少し考える余地はありそうです。
「山」を持ち上げる、という発想は項羽(こうう)の「垓下の歌」から生まれたようです。『力は山を抜き、気は世を蓋(おお)う・・・』(私の力は山をも動かす程強大で、気迫は世の中をおおい尽くしてしまう程・・・)という詩です。これは虞美人(ぐびじん)に贈った詩の一節です。
項羽の気概は、無限の可能性を秘めた「赤ん坊」に相応(ふさわ)しいようです。健(すこ)やかな成長を願ってのものです。
絵を描くことは最も不得意なジャンルです。しかも、キャラクターにはストーリーを持たせたいところです。これにも特別なセンスが要求されそうです。
この種の課題解決には、想像力を脹(ふく)らますとともに、いつも楽しいことをイメージすることのようです。