「越冬事情」・・・Lake Louise

顕著な暖かさは感じないものの、最高気温は7~8℃にもなったようです。やはり、滑り止めをつけた屋根でも、ジワリジワリと雪庇(せっぴ)が迫(せ)り出してきています。

雪止めがストッパーにはなっていますが、上方の雪が下方に落ちようとするときに働く重量が、ストッパーに圧力をかけます。そのとき、ストッパーに喰らいついている氷が移動するようです。丁度、氷河に似ています。

だいぶ前のことですが、実際の氷河をカナダバンフのLake Louise(ルイーズ湖)で見たことがあります。途方も無い氷の山でした。湖に映る真っ青な空と純白の氷河が今でも目に浮かびます。

氷山の移動は見た目には解らないものです。しかし、その氷がジワリジワリと麓(ふもと)に流れてきているのだそうです。屋根雪と比較することは余りにも頓珍漢(とんちんかん)のようですが、今ごろにはいつも思い出します。


「工房事情」・・・相性

日課の消化と並行しての玩具づくりです。先日から「昇り人形」に誘惑されています。遊び方も理屈も解らない状態からのスタートです。はじめは、「人形」の代わりに簡単な棒を使いました。しかも横に、です。


粗雑なつくりではあるものの新しい世界が開けます。遊び方は、左右に垂れた紐(ひも)を交互に下方に引くだけです。多少のタイミングはあります。

しかし、ドラマチックに、スルスルと上方に昇っていきます。不思議な光景との出会いです。ワクワクします。

その気になって「人形」のキャラクターを考えてみました。本来の人形は上下に長いようです。これは、安定度が増すためのようです。しかし、今回も横棒になってしまいました。「こいのぼり」です。春を待つ思いに勝てなかったのです。

今日は孔あけと紐(ひも)通しです。簡単な作業ですが、実は、デリケートな舞台裏があります。紐の太さと孔の内径の関係です。

教科書(手作り木工辞典)では、それぞれの部分によって孔あけ用のビットの太さを変えています。2mmの皮紐に対して2mm、3mm、3.5mm等です。

しかし、手元の革紐は直径2.2mmです。使うビットを3.7mmにしました。実は、これは4mmと表示されているビットです。因(ちな)みに、3mmビットは実際には2.7mmほどの寸法です。


結局、指導書では2mmの紐に対して3mmです。それを今回は2.2mmの紐に対して3.7mmのビットを使ったことになります。実は、2.7mmのビットでは渋(シブ)かったのです。

両者の値の差は1mmと1.5mmです。差異は然程(さほど)では無いようですが、やはり、孔が大きかったようです。手を放すとストン、と勢いよく降り過ぎるのです。紐と孔の関係には微妙な相性(あいしょう)があるようです。

結果が解れば、この「昇り人形」の仕掛けは単純です。しかし、作業的にはこの孔あけの加減が結果の良し悪しに大きく係わっています。もう少しの試行錯誤が必要とされます。

当初は「2匹のこども」のつもりでした。しかし、昇るスピードに緩慢(かんまん)が出ています。理由はよく解らないのですが、問題は設計にもありそうです。今は、両親とこども1匹の、3匹の「こいのぼり」です。

3体の鯉(こい)の間にストッパーをつけてみました。若干の空白を確保するためです。しかし、この仕掛けが、必要か不必要かは解らないものです。単に、様々な選択肢の羅列(られつ)の一環です。不必要であれば消去するだけです。特に試行錯誤では、固執(こしつ)の無い柔軟な発想が必要なようです。

2011/02/04(金) 18:53