今日は遠方に出かけるつもりでした。然程の積雪ではないものの、朝、ブルを駆りました。

朝食後、即、スタンド(ミニ看板)の手当てです。これまで3回の拭き漆を施しています。次の段階は「蒔絵(まきえ)」の予定でした。しかし、もう一度拭くことにしました。

文字を入れた後では手直しが難しくなります。蒔絵の前に、憂いの無い地の鍛えをしたいところです。

実は、若干の不本意があります。拭き紙の触れた跡です。妥協の範囲ではあったものの、手を掛けることにしました。

材は、やや厚手の青森ヒバです。直方体の6面体です。これに一気に漆をかける場合、どうしても手で触る部分が出てきます。

プロの方が椀(わん)や皿を扱うときには吸盤のようなものを使っているようです。作品に直接手を触れさせないためです。

我が工房では「拭き紙」を駆使しています。これは漆を適度に拭き取るための専用紙です。しかし、よく拭き取ったつもりでも若干の漆は残ります。その結果、若干ではあるものの、紙の触れた跡が作品に残ります。

今朝の4回目は、6面中4面だけにしました。手をかけるのは裏面だけです。かろうじて何とかなったようです。やはり回を重ねる毎(ごと)に美しさは増します。


昼前、遠方に出かけました。片道2時間ほどの太平洋側です。魚市場です。冬の旬の探索です。若干、求めてきました。その中に「春鱒(はるます)」があります。

例年、3~4月ころに出回るものです。しかも驚くほどのお買い得です。大きいものを数本求めました。「酒塩」に一晩浸けて、明日、軒下に干すつもりです。


その市場の一室で展示会をやっています。半室は木工作品の展示販売です。つい熟視したくなります。若い青年が担当しています。聞くと、その彼が作った作品です。

洗練された古典的なデザインとともに、独自に工夫された現代的なセンスも反映されています。見事です。展示場でまず目を引いたのは硯箱(すずりばこ)と筆箱です。上品で見事な細工です。ケヤキ(欅)の拭き漆仕上げです。

実は、筆者も今朝、拭き漆をしたばかりです。その数時間後です。奇遇でした。つい長居をしてしまいました。許可をいただいて、数点を撮影させていただきました。硯箱と筆箱は筆者の作品ではなく、fkuzy 氏のものです。


当然のようにさまざまな話題に及びます。出身は太平洋側のH市ですが、高校は当地区のK高校です。そのインテリア科です。

20年前のことですが、やはり、お互いに知っている先生がいます。特にS先生のことを知っていることには感激しました。

彼の工房では桐のたんす、座卓、椅子、戸棚、ワークデスク、各種箱等の小物等を製作しています。展示会場では小箪笥(こたんす)が圧巻でした。

また、オーダーメイドにも対応している家具の専門店です。その工房の場所を教えていただきました。是非お邪魔したいところです。

南国と認識していた奄美大島で雪が降ったそうです。110年ぶりとのことです。オーストラリアの豪雨等とともにラニーニャ現象のようです。

他方、奥州最北端ではサンサンとした陽光を浴びてのドライブでした。太平洋側には殆ど雪は無く、乾いた道路です。

2011/01/17(月) 18:46