
「越冬事情」・・・信頼度
雪が頻(しき)りです。昨晩の除雪でスファルトを見せまし。ホッとしたことに油断があったようです。一晩経った今朝は新たに30cmほどの積雪です。久しぶりの驚きです。
慌てての除雪です。腰は壊れていますが、ブルドーザーの運転は快適です。朝飯前の仕事です。ブル様様です。他方、庭の四阿(あずまや)の屋根は日に日に壮観さを増しています。軒(のき)の上は、いつの間にか1m以上にもなっています。
一般的な日本の家屋は、この1mが「雪おろし」の目安といわれています。丈夫につくったつもりの自作の四阿です。信頼度は高いものの、そろそろ手を掛けた方が良さそうです。
「工房事情」・・・蒔く日課の「箸置きづくり」とともに、「看板」をつくっています。今日は室内用の小さい5組に手をかけました。
昨日は1回目の拭き漆です。今朝は綺麗に乾いています。漆に限らず、1回目の塗りの後は木肌が荒れる傾向があります。今回も、2回目の前に多少の手当てが必要でした。とはいうものの、320番のペーパーで簡単に撫でてやるだけです。
そして愈々(いよいよ) 2回目です。漆を扱ってから4~5年経っています。独学とはいうものの、実際には漆問屋のH氏からの、その都度(つど)のご指導をいただいてきています。
今回の製作記をこの日記でご紹介していたところ、昨晩も今朝もご指摘をいただきました。福井県からです。有難いことです。
漆にはたくさんの種類があります。その中には、乾き易(やす)い、難(にく)いもあります。当地の今の寒さをはじめ、扱う環境に適した種類や使い方等の具体的なノウハウについてです。
今回は「早口黒上生漆」を使っています。今日の2回目は1回目よりもテレピン油を少なくしています。しかし、気温が低いことで漆の腰が強くなっています。
また、「早口」であることから、塗った後の拭き取りの素早さが要求されます。
ネバネバの飴(あめ)等を拭き取るのに似ています。結構な筋力トレーニングです。テレピンを多くすることで解決はしますが、反面、乾きに要する時間が多くなります。
また、拭き取り難い漆を拭き取った後の艶(つや)は魅力的です。しかし、舞台裏は極端にヤンチャです。
この拭き漆はもう一回やるつもりです。その後は文字入れです。「蒔絵」にするつもりです。「蒔絵」は「巻絵」ではなく、「種をまく、の蒔く」です。話は飛びますが、今日は歌会始でした。陛下の歌は『五十年(いととせ)の祝ひの年に共に蒔きし白樺の葉に暑き日の射す・・・。』です。
くどいようですが、その「蒔く」です。漆で文字を書き、やや乾いたタイミングで金粉を降りかける技です。金粉は乾いた筆で蒔きます。
これまで何回か経験しています。しかし、黒漆で文字を書いたとき、地の黒との区分が曖昧(あいまい)になります。昔から伝わる技術としては疑問のあるところでした。
しかし、H氏からの情報では『一般的には黄色の漆を使います。』、ということです。驚くとともに納得するところです。今回の文字にはほんの少しの漆で十分のようです。
即、100円ライター大のチューブ入りを送ってもらうことにしました。憧(あこが)れの「蒔絵」は明後日の作業になる筈です。
午後はMAILでの情報交換です。先般アクセスのあった仕事依頼についてです。数社での入札が行われます。何回かの情報交換でサイ(さいころ)は投げられました。これまで歩んできた歴史のように、親方日の丸ではなく、敢て一人で薄氷を踏む選択です。
条件が満足すれば来月からのスタートになります。全国区の競合です。今の時点では入札の結果の如何は問わない心意気です。安全圏でないところが魅力です。単にその中に身を置くことに価値がありそうなのです。
まだまだ、この厳寒と白魔(はくま)は続きそうです。明日も早起きを迫られます。しかし、冬が夏よりも運動量の多いことには歓迎もしているところです。
2011/01/14(金)
19:52