午前中はおとなしかったものの、昼あたりから暴(あば)れだします。猛吹雪(ふぶき)です。最高気温もマイナス3℃と低いです。

昨晩からの積雪は然程(さほど)ありませんが、夕刻からは引っ切り無しに降っています。1時間ほどブルに出動願いました。


朝から看板づくりです。当面の課題が2点あります。対のものが1点、そして、5セットが1点です。

これまで手をかけてきたのは対の看板です。地元ホテルの大浴場の、男女のアプローチ用です。文字の黒漆の調整に大分時間を使ってきました。

漆は一回の作業では済まないものです。昨日、結構な手直しをしてもいます。シワシワの削除です。

「一歩下がって二歩進む」の繰り返しです。それでも一歩は前進しているようです。終盤に近いことで、今日は薄く塗ります。筆で塗った後に表面を拭き取ります。明日までそっとしておきます。


他方、別の課題は餅屋さんの室内用看板です。本店の他、ワ・ラッセ等に置くものです。4セット、の希望でしたが、5セットつくることにしました。実際の作業は今日からスタートです。

材についてこれまで考えてきました。ケヤキ、サクラも候補にあがりましたが、結局は「青森ヒバ」に落ち着きました。これは、桶(おけ)の材料として、先般カンナ(鉋)がけを終えています。希少なヤクモノです。


まず、予定する寸法へのカットです。問題の無いものです。しかし、次の工程は多少緊張します。

実は、この看板は垂直ではなく斜めに立てます。その仕掛けをこれまで考えてきました。一般的なものでは面白みが無いようなのです。

古典的?な嵌(は)めこみ式を考えました。テーブルソーの活躍です。まず、刃を斜めにしてオスの底辺をカットします。次は、刃の角度は保持したまま、高さを変更します。概ねは板の1/2ほどに設定します。

この状態で、底板の上面に鋸目(のこめ)を入れます。納まる板の幅分、位置をずらしながら何回も繰り返します。やがて希望する幅の溝が出来ます。

刃が斜めであることから鋸目が残ります。しかし、大局的には全く問題にならない世界です。簡単に鑿(のみ)で滑らかにするだけで済ませました。

実は、このホゾ掘り方法は、達人のI氏から伝授された技です。つい先般も「カタカタ人形」に応用したばかりです。

この構造を古典的と考えるのは、昔、床の間で、皿(さら)を立てる仕掛けに使っていた記憶があるのです。単純で理に適(かな)った構造です。今は見る機会が無くなりました。

簡単な脚をつけた後、愈々(いよいよ)塗りです。色使いは、地(じ)の黒に金文字です。やはり漆(うるし)がよさそうです。漆黒に金の配色は見事なものです。久慈良餅(くじらもち)もそうですが、羊羹(ようかん)等の包装紙にも黒と金が多く使われています。

昨日、初荷で届いた「早口黒上生漆(はやくちくろじょうなまうるし)」の登場です。拭き漆にするつもりです。これには1回目の塗りがポイントのようです。木に十分浸透させるためにテレピン油で緩(ゆる)くしてタップリと塗ります。

ある程度の時間の後、それを徹底的に拭き取ります。5セットというのは、看板と台を合わせて10のパーツになります。40分ほどを要したようです。拭いた後を見るとまあまあです。この工程を3回ほど繰り返すことになります。


漆を塗っている最中、K社長がお出でになりました。今日は工房まで入ってきます。気合が入っています。実は、つい数年前にカブれた過去を持っています。漆を扱っている最中は、即、退散していたのです

『JRから念押しの電話がありました。大丈夫でしょ。』、ということです。勿論、「箸置きづくり」は夕刻からのスタートです。予定通りです。

あれもこれも並行移動させている毎日です。しかし、緻密(ちみつ)?なプログラムはいつも頭の中に構築されています。昔からのパターンです。何とか出来るものです。


昨晩、何回目かの新年会です。いつものように急遽(きゅうきょ)です。相当酩酊(めいてい)したようです。

ようです、というのは、内容をよく思い出せないのです。覚えているのは、いつものように無防備で忌憚(きたん)の無い激論があったことです。

天下国家から地域活性化、そして地域行政の問題点のようでした。ま、エネルギー源としては貴重なひとときの筈です。

話は飛びますが、さきほど新しい組閣がありました。よく解らないことがあります。これまでS氏とM氏にかかわる問責の言葉が頻(しき)りでした。そのことが関係しているようです。

にも係わらず、その理由が然程クローズアップされていないことが不思議です。おそらく、尖閣問題がテーマのようです。当初は知らぬ存ぜぬのS氏とM氏でしたが、実際には彼らの指示で皆さんが動いたことが明るみに出ました。

更に、S氏とM氏は総理の指示で動いていました。だとすれば、責任をとる順序が違うようなのです。うやむやの中での組閣です。少し頓珍漢(とんちんかん)なようです。

総理が指示を出したことのニュースは一瞬でした。それ以来、触れられていないのが残念です。お隣の大陸同様、わが国も情報がコントロールされているのかも知れません。だとすれば困ったものです。

尤も、自宅の玄関の雪を向かいのお宅に捨てているご婦人もお出でです。いつものことです。人のいないことを確認してサッと捨てる動きは熟練の果ての見事な技です。

降り続く雪が恥じも外聞も喪失(そしうつ)させているのでしょう。その気持ちが理解できるだけに切ないです。

世のため人のため、正々堂々、無防備に筋を通すのは難しいことのようです。町会、市、県に止まらず、日本国のトップもセコくなり過ぎていることに幻滅します。

この寒さと雪は向こう数日も続くようです。

2011/01/13(木) 19:54