
早朝、残り少ないガソリンに気を使いながらも外に出ました。目的地は近くのコンビニエンスストアです。しかし、目的のcigaretteはありませんでした。店員さんが『1箱も無いのです。』と言います。驚きました。
スゴスゴ帰宅すると、『N店にあるかも知れませんよ。』、とワイフが出かけます。やがてニコニコしながら、『ちょうど10箱残っていました。』と持って帰ります。止めようか、と思った瞬間にです。幸か不幸か、またまた続けることになりました。
家に篭(こも)っていた間、世の中はガラガラと変貌したようです。状況把握に疎(うと)いことが情けないです。
「笛」をつくってから数日経ちました。音の不満足は、どうやら吹口と音口の構造にあったようです。スーッ、スーッと洩(も)れるようであればストレスの元です。音を出せない、イライラする笛であれば本末転倒です。
昨日になってようやく思うような音が出ます。おそらく偶然のようです。試行錯誤の賜(たまもの) です。調子に乗って今日もその気になります。今日、というよりも昨晩みた夢が頻(しき)りに訴えていました。
本来のテーマは「ヒバ笛」ですが、他の材も試すことにしました。目についたのはストーブ用の薪(まき)です。槐(エンジュ・エンジ)、一位(イチイ・オンコ)です。そして椿(ツバキ)です。
エンジュは昨年の夏、裏山で伐ったものです。山道の拡張工事に伴う伐採です。太いものは工作用に確保していますが、細い枝は薪にしています。イチイは庭木の剪定(せんてい)で出たものです。何(いず)れも乾燥した秀木です。表皮は腐ってボソボソしているものの、内部は外観とは全く違うものです。
ツバキは、先日、K社長が『雪で折れてしまった。何かに使いますか。』、と持ってきてくれたものです。伐った(折れた)ばかりの生木(なまき)です。まだ瑞々(みずみず)しい状態です。この種の工作には乾燥した木を使うべきなのですが、結果がどうなるかを試したくなりました。
皮剥(かわは)ぎには銑(せん)や鉈(なた)を使うのが本来のようです。しかし、力仕事が億劫(おっくう)な齢(よわい)です。今もちきりの電力を頼ります。旋盤(せんばん)です。反面、憂(うれ)いもつきまといます。この種の作品には自然のラインを生かすことが本来です。
旋盤加工は、結果が正確な直円柱になります。皮肉にも、そのことが無機質な雰囲気を演出します。和(なご)みが失われることが惜しいのです。あれやこれやの葛藤を背負ってのミニレースの登場です。
例によって膨大な量の削りカスです。乾燥した木の皮の粉末は乾わいた土に似ています。案の定、削った後、鼻をかむと真っ黒です。掃除にも手強い要素です。
結局、7個分の材料になりました。昨日つくったピーッという金属音が気に入りました。内部を穿(うが)つビットはすべて12mmにします。結果の音色はやはり昨日の作品とほぼ同じです。多少の違いは、音口のカットのし具合いが反映しているようです。仕上がった数個に「エアブラ」を塗ってみます。エゴマを搾(しぼ)った自然油です。その是非はまだ判断できませんが、やはり美しくなります。美しい、というのは木、本来の持つ色素?と艶(つや)です。人間の性(さが)に似ています。
1個に皮紐(かわひも)をつけてみます。首にかける仕掛けです。その瞬間、原子力発電の無かった縄文、弥生に戻ります。良き哉(かな)、です。
この「笛づくり」の将来が少しずつ見えてきたようです。解ったつもりですが、実際には、まだまだ、ほんのintroduction(序奏)の序奏です。ここまで辿(たど)りついた以上はもう少し先に進みたいところです。
ここまでの旅は誰でも可能な航程です。しかし、これからは乏(とぼ)しいセンスだけが羅針盤(らしんばん)です。次の課題は造形です。
お抹茶(まっちゃ)をいただく茶碗のように、一旦、キッチリと作ったものを如何(いか)に崩(くず)すかがテーマです。それは、如何に和(なご)みの世界に誘(いざな)え得るか、です。
2011/03/25(金)
19:21