
ギリギリと寒くはないものの、時折の雪です。淡い春の雪です。少しの陽で融け去ります。
庭に出てみました。蕗の薹(ふきのとう・バッケ)の花が咲いています。「バッケ味噌」にするには大きくなり過ぎています。ダラダラと雪は続いてはいても確実に春が来ているようです。
「よく解らないこと」・・・センス
津波から12日経ちました。そろそろ苛立(いらだ)ちが顕著になっています。震災直後の興奮は立ち向かうエネルギーに繋がります。しかし、1週間も過ぎる頃からは、怒りを向ける対象を探す傾向が一般的です。苛立ちの過程は当然のストーリーです。
ようやく昨日になって「原発設計の甘さ」を東電の副社長が認めたそうです。タイムリーに怒りを向ける対象が現れたことになります。
他方、首相は摂取制限、出荷制限を発表しました。不思議なことは、これまで通りの、『ただちに健康に影響のあるものではない。』と力説していながらの措置であることです。
この『ただちに』の持つ曖昧(あいまい)さが得体の知れない不安の裏返しであることは誰でも知っていたことです。原乳をはじめ11品目以上の野菜が焼却等の廃棄処分に踏み切られました。
しかし、既に当該県では出荷を止め、自粛しています。10日前から解りきっていることを今日になって漸(ようや)く政府が発表したことになります。東電同様、危機感に対してのセンスとともに号令のかけ方の稚拙さが見え隠れします。往々にして、小手先の理論はスジの通り難いものなのです。
素人の私たちでさえ、原発事故の瞬間に憂いたのは果物(くだもの)です。桃(もも)、柿(かき)、梨(なし)等々です。アンポ柿の生産量は全国一位の筈です。ホウレンソウ、ブロッコリー、パセリ等々の野菜もそうですが、実際の心配は果物の筈なのです。
多くの皆さんが推測できる方程式です。あえて話題にしないのは、閉塞感の蔓延(まんえん)を危惧(きぐ)するからなのかも知れません。しかし、少しずつ訪れる好ましくない情報もまた歓迎したくない筈です。不幸な結果にならないことを祈るだけです。
この日記でHzに触れたのは1週間前だったようです。ようやく昨日になって取り上げたマスコミがあります。これまで誰も触れることの無かったテーマです。遅きに失するものの歓迎するところです。しかし、50Hzと60Hzの2種類の電力がある矛盾と不合理性については触れることができなかったようです。
内容がどぎつ過ぎるからのようです。流石の田原総一郎でも触れることのできない世界のようです。本質的には、日本の東西の電力会社が歩み寄って統一しておくべきだったのです。
50Hzと60Hzは明治時代から受け継いできた遺産です。時間はいくらでもありました。それを怠った政府はじめ電力会社の姿勢のツケが今の首都圏の停電に及んでいます。その事情をオープンしないことにもどかしさがあります。
「工房事情」・・・ヒバ笛
昨日から金管楽器に手をかけています。長年の夢でした。「金」の名前はついていますが単なる「木の笛(ふえ)」です。昨日は竹とトリコシバ(クロモジ)を材料にしました。竹はピーッと綺麗な音を出しますが、トリコシバは今一でした。
オオソドックス的には問題はなさそうです。今朝はまずその手直しからです。少しの調整で出るようになりました。笛の命は構造のメカニズムにありそうです。次は笛の扱い方です。特に今回の「呼子」は空気の流れる量をどれだけにするかも大切な要素です。その量を今は指で調整しています。
あるいは、予(あらかじ)め栓(せん)で固定化することが正しいのかも知れません。とりあえず今はさまざまな構造を試すことになります。
今日のテーマは青森ヒバです。加工技術が伴うかの吟味もありますが音質の確認をしたいところです。加工手順は昨日のトリコシバと同様ですが今日は細い角材からのスタートです。
バイスに挟(はさ)んでドリルを使います。昨日よりも長い木です。両木口から攻めることにしました。ドリルの水平に気を使います。左右上下の傾きの配慮には特別の能力が必要のようです。ま、サンプルとしては妥協の範囲に収まったようです。
その後、丸棒に仕上げます。旋盤が活躍します。小型のミニレースですが旋盤は旋盤です。優秀です。ほぼ一瞬でそれらしくなります。そしてメインの「音口」と「唄口」の加工です。
愈々(いよいよ)青森ヒバの金管楽器の完成です。早速吹いてみます。難しい表現ですが、竹よりも力強い金属音を発します。しかし、心なしか木の温(ぬく)もりも伝わってきます。
この「ヒバ笛」はだれも作っていないようです。早い機会に是非発信したくなります。
実は、この日記に掲載した瞬間、「道の駅」に置かれる作品が続出しています。どなたかが情報をキャッチしてコピーしているようなのです。ご丁寧に情報を流す方もお出でです。しかし、その状態は優秀さのバロメーターでもありそうです。
結局、音の出る笛が3種類仕上がりました。それぞれに音は異なります。笛自体の長さ、孔の大きさ等の構造によるようですが、材質も関係していそうです。もう少し模索することになります。
2011/03/23(水)
16:55